そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.484  図書館の花2

 2004年の2月に「図書館の花」を取り上げて書いている。
〜〜お世話になっているのだから,少しくらい恩返しをしなければなるまい。何ができるかなあ。いちおう図書館応援団「気高フレンズ」に入っているが,会が夜あるため,勝見の会と重なることが多く出席したことがないし,図書館協議会は年に何回かあるが,これは図書館サイドの会だし。と考えて,花はどうだろうかと思いついた。〜〜(No.281より)

 このときは冬だったので,プリムラのプランターを持っていった。さて,この時期は何がよいだろう。室内の生け花は妻が週に1回は取り替えていて,花の多い夏場だから任せておくに限る。図書館の東側は民家になっていて,目隠しになるようにと図書館フレンズのボランティア活動で山茶花などを植えたが,うまくつかない。ほとんど枯れてしまった。

 枯れ木はとり去ったたがあと何もなくみっともない。せめて草だけでも取ってやりましょうと妻と二人で作業をした。そのときアサガオの苗が100本くらいもあるのに気がついた。しかも,もう植え時になっている。よし,これを植えてやろう。家から道具と肥料を持ってきて5・60本植える。
後で聞くと,図書館の職員が一か所に蒔いて植えようとしていたのだが,植える時間がなかなか取れなくてそのままになっていたのだそうだ。

 さて,次は支柱だ。山茶花を植えたときの支柱や横に渡した竹が残っているので,これを利用できるが,アサガオ1本ずつの支柱が必要だ。市販のものをこれだけそろえるとなると相当の金がかかる。ネットも同様だ。竹を切ってきてもよいが,5・60本となると大変だ。
 図書館の職員がナイロン紐を縦に結び付けてそれにつかまらせようと一部分やっていたが,あまりかっこうよくない。
「そうだ」と思いついた。家によしずの古いのがあった。あれをばらばらにして横に渡してある竹に2・3か所結びつければ簡単にできる。葦は竹よりずっともろく弱いが,秋までもてばいいのだから,やってみよう。

 作戦はうまくいった。支柱に巻きついて上まで登ってアサガオは色とりどりの花を咲かせている。暑い夏も何とか過ごして,種を結ぶところまでいきそうだ。
 何もないよりずっといいし,枯れ木よりももちろんいい。また草が生えてきて,気にはなるがそうそう時間は取れない。家の草取りもこの暑さでいい加減うんざりしているところだ。少し涼しくなったらまた手を入れてやろう,と思っている。