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彼岸に妻の実家の墓参りをする。車に乗せていた花にクモを見つけた。さわろうとすると糸を出して下に下りて,逃げようとする。 玄関に飾ったコスモスにまたあのクモがいる。黄緑色をしている。何というクモだろうと調べてみる気になった。「学習カラー百科」(学研)で見ると,大きさとか体の色から見て,「ハナグモ」らしい。この事典は「体長 めす6mm おす3mm」だけしか書いてない。平凡社の世界大百科事典(1968年版)には「ハナグモ」は出ていない。 〜〜蛛形類カニグモ科のクモ。体長3〜6ミリメートルの黄緑色の美しいクモで,腹の背面に暗褐色の斑紋があり,第1脚と第2脚が長く横に伸びる。網は張らず,草木の上でゆっくり歩いて獲物を捜したり,また,よく花びらの陰にひそんで獲物を待っていたりする。各地に分布。〜〜 そうか,このクモは網を張らないのか。工藤直子の「うちをつくろう」という詩は,クモが網を張る場面を捉えたものなのに。 |