そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.504  同窓会

  同窓会は,湖山池近くの「レーク大樹」で行った。吉岡温泉の湯を引いている温泉つきホテルである。あいにくの雨で景色はぼやけていたが,この日26人の仲間が集まった。
「昭和35年入学鳥取大学学芸学部小学校教員養成課程」というのが正式名称で,同窓会というより同級会というほうがいいのかもしれない。確か65人いたと思うが,すでに3名は亡くなり,数名の音信不通の人がいる。また,本人が病気療養中,家族の介護で出かけられないという人もあるので,これだけの人数が集まったのはいいほうだろう。前回米子で会を持ったときは20名の参加だった。

 早く集まった人のためにグラウンドゴルフ大会を準備する。ここには屋内の会場があって,雨天でも競技ができるようになっていた。来た人から4人ずつ位のグループを作って競技を進める。後の宴会で表彰式を持つようになっていた。もちろん,競技ができなかった人も表彰の対象となるように工夫されている。
 時々はこの競技をしている人もあるが,初めてという人もある。まあ,勝負は度外視しての大会だから,和気あいあいのうちに進められる。

 次には,現在の鳥取大学のキャンパス見学ということになっている。午後4時ごろにはほとんどの参加者が集まっていて,ホテルのバスで見学に出かける。
 この施設は40年ばかり前に湖山のこの地に建設されたのだが,私たちとは全く縁のない施設である。つまり,この地に大学が移ったとき私たちはすでに卒業していたのだった。
 しかし,初めてここを訪れる人もあるから,一応全体を見てまわる。

 入浴の後いよいよ宴会が始まった。ここから私は忙しい。全体で3時間あるので多少のゆとりがあると思っていたが,写真撮影と挨拶などで20分とってしまう。私の「鳥取大学の歌」探しの話と合唱(ほとんど私の独唱か)は大いに受けたが,それも5分はとる。
 時間を気にしながらにぎやかに宴は進む。最も気になるのが一人一言スピーチ。「なるべく短く」とお願いはしたが,みんなしゃべるしゃべる。4人すんだところで20分も使っている。再度のお願いで何とか進行したが,表彰もありダンスもあり,とうとう消化しきれないところは後のカラオケタイムに持ち越した。

 カラオケの後は部屋に入り,適当に飲み,しゃべり,温泉に入り眠る。疲れていた私は温泉にも入らず眠ってしまった(翌日の朝入る)。
 2日目も予定がしっかり入っていたのだが,残念なことに私は帰らなければならなかった。近所に不幸があって,急に告別式の進行役をするよう頼まれていた。打ち合わせもしなければならないし,時間ぎりぎりに帰ったのでは間違いも起こしやすい。
 結局2日目をキャンセルして,帰宅。また後の話は聞くことにしよう。
 でも,みんなが満足できる会になったのではないかと自己満足しているところである。