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厳しい寒さと雪が多いのとで花が遅い。冬の花の定番サザンカは一人咲き誇っているが,いつもは12月終わりごろから咲き始めるプリムラも,やっと咲き出したところ。もっとも,海外旅行の2週間ばかり全く手をつけずに放っておいたので,成長が悪いためもあるようだが。さらに,今年は雪の心配がないときには外に置いたままにしているので,その影響もあるのかもしれない。 スイセンは雪の下になって倒れてしまって,とても花が咲く状態ではない。それでも健気に1輪,2輪咲いている。非常に小さな種類のスイセンもあるはずだが,こちらはまだ姿が見えない。 俗に「冬知らず」と呼んでいるキンセンカに似た黄色い花が咲いている。この花は年中咲いていて,一時はよく増え庭にたくさん咲いていたが,何もしてやらなかったら自然に少なくなってきた。所々に見られるだけ。 そうだ,雪が融けてフキノトウも顔を出したかもしれない。店にはもう並んでいるというではないか。いつもフキノトウを採る原っぱまで行ってみる。しかし,やっと雪が融けたばかりのその場所は,草が押しつぶされて積み重なって,とてもフキノトウが顔を出すような状況ではなかった。枯れ草の間からタンポポが二つ三つ咲いていた。帰りに見上げる山にはツバキが赤い花を見せている。今年の春はまだ先だ。 家の中にはそれでも花が見える。小さなサンルームを覗いてみる。 |