そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.547  生き方フォーラム感想文

  昨年の11月18日に気高中学校で行われた「生き方フォーラム」の感想文集が届いた。これについてはこのページで少しだけふれている(ちょうど「トルコ・エジプト悠久の旅」を連載している最中で,詳しく書いている暇がなかったのだ)。
 中学生に自分の生き方や生きてきた道を話して聞かせるというものだった。私には,学校の先生としての経験などを話してほしいということらしかった。そういう講師がこれまでなかったらしい。私のまわりを見てもそれにふさわしい人はいっぱいいるのになあ,と思いながらも,特に断る理由もないので引き受けた。海外旅行のあと,自然観察の会で大山一泊観察会のあとで,私の都合からいえばあまりいい日とは言えなかったが。

 テーマを「学ぶこと,教えること」としたが,いかにも学校の先生,という感じだったので,直前になって「教えることは学ぶこと」に代えたが,伝わっていないらしかった。
 20名ばかりの中学生が,それでも熱心に聞いてくれた。少し聞き方が硬い感じがしたが,あまり知らない人の話を聞くのだから仕方ないのかもしれない。私が校長の最終勤務校のときの子どもたちも数人いたが,彼らも似たような様子だった。
 そのときの感想をまとめたものが今日送られてきたのだった(写真:私の紹介ページ)。感想の一部をここに掲載させていただく。

 先生になってから,なる前の苦労や楽しかったことたくさんのことを学ぶことができました。自分も先生を目指しているものとして今からとても楽しみです。話をするときの心構えも教えてくださり,本当に今後に役立つことばかりでした。(3年男)

 今日の話を聞いて子ども達への接し方や校歌がある大切さなどを学ぶことができました。私はその中で夢はころころ変わっても持っていることが大事ということが心に残っています。夢がたとえかなわなくてもその夢に向かって努力していきたいです。(3年女)

 印象に残ったことが「ピンチはチャンス」です。最初からあきらめず,まずやってみることが大事だと言われました。自分はあきらめやすいところもあるのでこの言葉を思い出し日常生活をがんばりたいです。(3年男)

 詩を書いたりホームページを作ったり,いろいろ挑戦していてすごいと思いました。自分は今,夢はないけれど先生みたいにいろんなことに挑戦してがんばりたいです。(3年女)

 もう少し書くつもりだったが,3年生の一部で終わってしまった。なかなかよく聞いている,というのは私の感想。今度頼まれたら,「世界の人々の暮らし」なんて題で話してみたいが,ちょっと難しいかな。