空の山通信11

No.555  自然観察旅行出版記念会

  表題はちょっと大げさだが,実際に本にして出したのだからいいだろう。JRの鳥取着がちょっと早かったので,デパートを見て歩いたり,本屋に寄ったりして時間をつぶした。町誌の原稿でルビをたくさん振ってあるのがあり,どうしても行間があいてしまって,正確な行数がわからない。何か方法があるはずだと,この間から調べていたが分からなかった。本屋には最新の情報があるだろうと思った。
 立ち読みで調べるとやっぱりあった。でもそれだけで買うのはもったいないかな。その場で読んで覚えることにする。

 雨の中,いつもの会場「やぶきん」に向かっていると,
「おい,清水さんじゃない。」と,声をかける人がいる。ありゃ珍しい、T君だ。彼とはここ2年ばかり会っていない。少し立ち話をする。彼も退職して,今は鳥取市内の女子高に講師で出ているらしい。「暇があったら寄ってえな」で別れる。そんなにたびたびは来ない鳥取で,偶然というのだろうか。

 会場にはもう10人くらいの人が集まっていた。早速本をもらって会費を払う。私は4冊もらった。後で清末先生が説明されたところでは,印刷屋に随分安くさせたので何冊でも1冊分の値段でいいというのだが,それではあまりにも安すぎるのではないかと思う。でも,甘えておくことにした。
 参加者21人の中17人が原稿を出している。私は旅行の後すぐにホームページに載せたものに,少しだけ手を加えて出したものだ。
結構ずうずうしく10ページもいただいた。
最近の会誌でもそうなのだが,皆さんとてもいい原稿を寄せている。特に写真がうまくなったという感じだ。私は毎月の会誌に2ページ以上の原稿を書くようにしているが,会員の皆さんにも言う。
「写真が4枚入れば,書くところは1ページほどになります。大いに写真を使いましょう。」
 特に最近はデジタルカメラの性能がよくなって,だれでも気軽にいい写真が撮れるようになった。

「隠岐で印象に残ったことを発表してもらいます。」と清末先生。
「登山・あんなに険しいとは思っていなかった」「ウミホタル・あの幻想的な光が忘れられない」「海も山もよかった」「釣りが面白かった」「先生の安来節の足芸」など。
 この最後の「足芸」は見た人でないと分からないだろう。私も写真を映すのも忘れてみていた。半年経ってまた思い出す隠岐の観察会だった。