空の山通信11

No.560  近況2

 3月に入る。12月,1月は寒かったが,2月は比較的暖かく感じた。さて3月はどうなるか。サクラの開花予報が出た。鳥取では3月31日という。「えっ,ずいぶん早いのだな,あんなに寒かったのに」と思ってよく聞いてみると,サクラの花芽は秋頃にはもうできていて,寒さがやってくると開花の準備を始めるのだそうだ。したがって,この間の寒波は開花の出発合図だったということらしい。2月がわりと暖かかったから,花芽は順調に育っていて,3月も例年に比べて暖かいという予想されているため開花も早いということらしい。ということはこの辺りでも,4月上旬には満開になるのだろうか。
 鉢植えのサクラを1鉢持っているのだが,どうもうまく咲かない。校長室に置いていたときの世話が悪かったらしい。

 図書館の利用は相変わらず多い。楽しみの読書は年間百冊以上はしていると思う。はじめの一年間は調べていたが,面倒になってやめてしまった。町誌編纂の関係で利用することも多い。この場合は、1冊全部読む必要はない。図書館で調べられるものはそうするが,編纂室や家に借りて帰ることも多い。従って,利用冊数は1年間に二百冊以上になるだろう。先日も書いたが,気高図書館の貸し出し冊数が十万冊を越えた。私の分も数百冊は入っているだろう。

「けたか子ども読書推進委員会」の行う事業に関係しての読書も必要となる。「挨拶をして」と言われて,その日の講師のことを全く知らないではお話にならない。事前に必要な知識を得ておく必要がある。その人の著書があれば読んでおくことにする。
4日(土)には東奈菜さんの講演がある。気高図書館にも絵本や物語が何冊かあるのは知っていたが,「もう少ししてからでいいや」と思っていたら,2週間くらいも前に「東君平・東奈菜展」が始まってしまった。図書館にあった関係図書は全部展示されてしまったのだ。「しまった,このことは計画の段階から知っていたのに」。図書館司書に,
「これ借りられませんよねえ」と尋ねるが,「ええ,展示会が終わるまでは」とそっけない。「じゃあ,休館日の閉館前に借りて,休み明けの開館までに返すというのはどう?」「それならいいですよ」。図書館の職員とは顔なじみだから,ちょっとせこいこの手を許してくれた。「風を待つ少年」と絵本を1冊借りる。
「風を待つ少年」は,奈菜の父君平の少年から青年期までの波乱万丈の物語である。君平は1940年生まれ,私より1年早く生まれている。だから,その生活には私と共通するものがあるような気がした。彼は1986年に亡くなってしまうのだが。
絵本は,世界の国々シリーズの中の「ヨーロッパ」。この絵本に出てくる国のうち,イギリス,フランス,ドイツ,イタリア,オーストリア,スイスには私も行っている。共感できるものがありそうだ。