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3月にしては珍しいくらいの雪になった。予報でも真冬なみの寒気がやってくるといっていたが,ぴたりとあたった。天気予報は1週間くらい先ならよく当たる。13日から雪模様になって,14日は朝から雪だった。午後3時ごろには15センチ以上もの積雪となった。この冬何度目かの雪かきである。道路も県道は除雪車が遅くなってかいたが,市道はしてくれない。車の走ったあとが固く凍りついて帰って走りにくい。そんな中での3月例会,早めに出発して県民文化会館付属の食堂で夕食後梨花ホールへ。今回は前から2列目の席である。俳優の唾でもかかりそうなところ。 大正6年,芸術座を退座した澤田正二郎(佐藤祐四)は新国劇を旗揚げする。新国劇の頭取(楽屋の世話役)市川段平(津嘉山正種)は元は歌舞伎の殺陣師(立ち廻りの振り付け師)だった。旗揚げ公演の「国定忠治」の殺陣を,これまで歌舞伎で使われていた「型にはまった殺陣」とは違ったリアルなものにしたいという澤田の願いに答えようと,段平の模索が始まる。 最後の幕は,段平が中気で倒れて寝ている場面であった。芝居の中の国定忠治も,やはり中気で半身不随であった。見舞に来た澤田正二郎は段平に忠治の立ち廻りを頼む。捕り方を迎え撃つ忠治の立ち廻りを,段平は完成させて死んでゆく,ということでこの劇は終わる。 雪は止んでいたが外は寒かった。車も皆慎重運転だった。今日は遅い帰宅になる。 |