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映画『みすゞ』上映会が鳥取県民文化会館で行われたので鑑賞に出かけた。7月4・5日2日間にわたり4回上映ということだったので,平日の午後の時間,そんなに見る人もなかろうと思っていたが,ざっと200人くらいも入っているのにちょっと驚いた。ほとんどが年配の女性だったが,おそらく夜の上映にはもっと多くの人が入るだろう。 昨年5月の連休に私は山口のこの地を訪れた。山口・湯田の中原中也記念館と金子みすゞの仙崎が目的であった。(写真はそのときに撮ったもの)湯田はそれまでにも何度か訪れていたが,仙崎まで足を延ばすことはなかった。 金子みすゞは,1930年26歳の若さでで亡くなるまで,不幸な人生を送りました。童謡詩人としてデビューして作品を発表したのはわずかに5年,「童謡詩人の巨星」とまで言われたのですが,十分に認められるまでにはなりませんでした。亡くなってから50年経って,書き残した500編もの詩が発見され,その存在が認められることになります。常に相手のことを思い,自然を,弱いものを一生懸命見つめている優しい,それでいて鋭い目を,今の私たちにはなくなってしまった大切なものを持っていたのではないかと思います。〜〜 |