そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.62 お帰りなさい谷田さん 

 この『通信No.2』にも紹介したことがあるが,一昨年から海外青年協力隊でアフリカのニジェールの現地学校に行っていた谷田さんが,2年間の勤めを終えて帰国された。帰国前後のメールのやりとり。

(前略)先日砂漠の旅行から帰り,今は帰国の準備に毎日忙しくしています。
 家のほうは今日すべての荷物を事務所の方に運び込みました。明日は近所の人にヒツジの肉を配ってお別れとお礼を言おうと思っています。
 あとは最終報告書がまだ完成していないのでそれに集中しなければなりません。
 いよいよ今週の金曜日に出発して土曜日の夕方には東京に着きます。2年間心配をおかけしましたが,無事に帰ってくることができそうです。本当にありがとうございました。 
 あと1週間後には日本に帰ります。みなさんの元気な顔に会えるのが楽しみです。
                                 谷田

 お帰りなさい。今日は日曜日ですから,もう日本に帰っておられるでしょう。2年間本当にお疲れ様でした。これからの予定はどうなっていますか。浜村にも早く顔を見せてほしいと思います。お土産話が楽しみです。なお,泊まるところがなければ我が家に何日泊まってもいい,と妻が言っていますので申し添えておきます。
 こちらはもうすぐ夏休み。学校現場は締めくくりの1週間でたいへんでしょう。(中略)今後ともどうぞよろしくお願いいたします。                    清水

 2年間のニジェールでの生活を終え,13日(土)の夜に日本に無事に到着いたしました。少し時差ぼけではありますが,元気にしております。なんと言っても日本には美味しいものがたくさんあり,目移りしてしまいます。
 月曜日からの帰国報告会などを終えてから帰郷し,再び小学校での仕事を開始します。
                                 谷田

 2年間本当にたいへんだったと思う。学校での教育活動もたいへんだったと思うが,生活習慣,食事,言葉などあらゆることが異なる国で,知らない人たちばかりの中で過ごすなんて,私には想像もできないことだ。僅か1週間程度の海外旅行でも,不安がいっぱいというところなのに。
 しかし,得たものも大きかったと思う。本やテレビや人の話だけでは得られないもの。そこの人にふれるということ,そこで暮らすということ,そこの現実を知るということ。いや,まだまだあるだろう。それをこれからの生活や学校教育に生かしてほしいと思う。
その前に,少しゆっくり疲れをなおして,元気な顔を見せてください。(2002.7.16)