そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.73 9月の庭 

  台風が通過して,ようやく雨が降って,庭も鉢物も次第に秋の様子を示してきた。
 秋桜とも言われるコスモスは,こぼれ種から芽が出たものだ。最近は減反の田にコスモスをいっぱいに咲かせているところがあるが,我が家のは伸びすぎてしまうもの,伸び悩みのまま咲いているものなどさまざまだ。

 夏から咲いているブルーサルビア,マリーゴールド,ポーチュラカ,ヒマワリやキキョウ,オミナエシ,センニチコウ,ヒャクニチソウもまだまだ元気だ。おかげで盆の花は買わなくてすんだし,彼岸も使えそうだ。バーベナは少し涼しくなって盛り返してきた。秋の花壇のナデシコは花の時期がすんだが,ハギは見ごろ。カヤ(オバナ),フジバカマは別のところにあるので,七草はほぼそろっている。(クズはどこでも見られるので植えない)

 畑では,キュウリとインゲンは片付けた。ニガウリもそろそろ終わりだなと思っていたら,台風15号の風で倒れてしまった。始末に一汗かく。ナスは切り戻した分がいい実をつけ始めている。ネギの苗を親戚からもらったので植えた。来春まで食べられるだろう。ダイコン,ブロッコリーなど秋蒔き野菜の畑の準備はできた。

 東の窓際に植えたヘチマはどういうわけか実は一つしかならなかったが,フウセンカズラと一緒になって日陰をしっかりと作ってくれた。
 南のサンルームの日よけにと,鉢からおろしたトケイソウは,ここ2年花が咲かない。鉢植えのときには咲いていたのに。本には「日当たりがよければ咲く」と書いてあるのだが,どうしてだろう。

 エンゼルストランペットとデュランタは2度目・3度目の花を咲かせている。フクシアは,日陰で管理しているので咲き続けている。シコンノボタンが今盛り。
 ハゴロモジャスミンは,春の花が終わって消えてしまったのかと思っていたが,ちゃんと蔓を延ばしてきたので来春も咲くだろう。
マユハケオモトという植物をご存知だろうか。漢字で書くと「眉刷毛万年青」。花が咲いたらなるほどと思う。株分けをして10鉢にもなった。秋に咲いたらまた紹介する。

 メダカの石臼にホテイアオイを入れている。温度が保てないと冬越しができないので,去年は発泡スチロールの箱に水を入れてサンルームに置いた。やっと一株春まで持ったので石臼に入れたところどんどん大きくなり,株も増え花も咲いた。今年の冬もこれで行こう。(2002.9.2)