そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.80 運動会 

 
 町内のK中学校の運動会があった。3月まで勤めていた小学校の子達も進学している学校なのでちょっと顔を出したかった。去年の6年担任も転勤したし,特に新1年生にとっては,自分達の卒業した小学校の先生の顔を見ないのはさびしいことかもしれない,と思ったからだった。

 午前中は用事があったので,午後の番組開始に間に合うように出かけた。ちょうど午後の最初の『貝殻節踊り』の始まるところだった。逢坂のテントにいる保護者にあいさつをしていると,女子生徒たちが集まって並び始めた。逢坂小学校の卒業生もいる。
 その後生徒席に行って男子の様子も見る。みな元気にやっているようだ。
 踊りを見て,それからもう少し生徒席を見てまわって,子ども達にちょいちょい声をかけて,帰った。昨年の6年担任にメールを送る。

「今日はK中学校の運動会でした。案内はもらっていませんでしたが,逢坂の子達が元気 にしているかな,と思ってのぞいて見ました。新しい校長先生は行かれたでしょうが,子ども達には分かりませんからね。午後のかかりでしたから,『貝殻節踊り』の始まるところでした。1年生も並んでいました。同じ衣装なのでHさんとMさんしか見つけることができませんでした。生徒席では男子3人組を確認しました。みな元気そうでした。写真1枚添付しました。」
 

 今,学校開放が言われている。そして,多くの学校が「開放日」とか「開放週間」とか名づけて広く校区民や町民に見てもらう機会を作る。しかし,どうなのだろうか。確かにわざわざそういう日や週間を設けるのはいいことだけれど,運動会という子どもたちの発表の機会に広く呼びかけて,見てもらうこともいいのではないか。体育行事だけでなく文化的行事もあろうし,子どものいろいろな面が見てもらえるのではなかろうか,と思う。

 それに向けてのチラシ配りなども,町内全部に生徒が行うのもいい。町を歩いても,通学時間以外中学生の姿を見ることはない。勉強と部活動に明け暮れるのでなく,近所とのつながりを持てるよいチャンスだ。
 さらに思う。卒業させた小学校の先生だって気にしている。旧担任の先生などに案内一つ送るのは手間のかかることでもないし,そんなことをすることが子どもを思うことにつながるのではないか。中学校の先生方も多忙の中たいへんだとは思うが,ちょっと考えてほしいものだ。(2002.9.16)