そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.87 10月の庭 

 
 4月から半年が経過した。6か月の間にずいぶんいろいろなことがあった。この『通信』4月からのものを読んでいただけば,その間の出来事や,私の暮らし,考えたことなどの一部は分かっていただけると思う。

 草取りや畑仕事は,怪我の間やめていたが,今は毎朝の仕事である。夏にどんどん繁って取りきれなかった雑草も,さすがに涼しくなってその勢いは衰えた。最近では,私のほうが勝っている状況だ。ただ,やぶ蚊が多くてやりきれない。
 今コスモスが盛りだ。ヒマワリは秋になっても元気に咲いている。ブルーサルビア,マリーゴールドも夏から秋にかけて花壇を飾る。ヒャクニチソウ,センニチコウは名の通り百日以上大丈夫,千日はどうか知らないが。バーベナやガザニアは涼しくなってますます元気だ。
 ススキは秋の風情だ。ムラサキシキブ,シロシキブは一株ずつしかないがなんとか実をつけた。

 ホトトギスがもうすぐ開花する。
「花に赤紫色の斑点がありますが,これが鳥のホトトギスの胸の模様にそっくりだ,ということからこの名前がついたそうです。」「花言葉 永遠にあなたのもの」(西良祐著『花を贈る事典366日』講談社より)
 草取りをしながらふと見ると,ホトトギスの葉が食害にあっている。毛虫だ。よく見ると何匹もいて,2ヵ所あるうちの1ヵ所は相当の被害だ。「なんということだ,お前のものじゃないんだ。」と言いながら殺虫剤を散布する。

 ナスとピーマンは今年たくさんの収穫を見た。こんなにできた年は初めてだった。アオジソが数株あって,葉を少しずつ麺類などを食べるときの「かやく」として使っていたが,実が実ったので収穫した。醤油で煮しめると,日保ちがするし,うまい。
 ダイコンは,天気がよすぎたせいかなかなか発芽しなくて2度3度蒔いたところもあったが,ようやく出揃った。ニンジン,シュンギクも発芽した。イチゴも苗を拾って植えた。
 
 鉢物では,ランタナ,デュランタ,アブチロンがまだ咲き続けているし,ダンギクも咲き出した。プリムラ(マラコイデス)は,学校に持っていった残りを鉢に定植した。シンビジュームは15鉢ばかりあるが,今年はどれだけ咲くだろうか。
 クンシランは,2年前霜にあわせてしまい,もう駄目かと思ったが,なんとか生き返った。来春早々には花が見られるだろう。(2002.10.2)