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鹿野町内の小学校に以前勤めたことがあるので,役場職員に知っている人も多い。担当のD課長さんに,「傍聴ですか。」と尋ねられて,「町民の関心が薄い,と言われますので勉強に来ました。」と言うと,「鹿野町は何度も説明会を持っているのに,ほかの町はあまりやっていない,だから関心が薄い。」と,町によって取組みに差があることを指摘された。そうなのかもしれない,私自身説明会に出ていない。 会は気高・鹿野・青谷3町合併の場合の財政シミュレーション説明に始まったが,「それぞれの町や議会の取組みとその方向」を問われる段階になって,話し合いの方向が大きく変わった。鳥取市との合併をすでに公表している鹿野町と,段階的合併を模索している気高町,そこまでの論議もできていない青谷町の3つに分かれたのである。 私は傍聴人という比較的客観的な立場から見聞きしていて,そこに一つの勢いから来る流れを感じた。それは,住民に説明を精一杯している,声を十分に聞いている,その上で,と判断している側と,それができていない側の違いであると思った。 昭和30年(1955),やはり全国的な町村合併の流れの中でできた「気高町」に固執する気はさらさらないが,どんな形であれ住民が納得できる合併でなければならない,と私は思っている。(2002.10.10) |