★「CEATEC JAPAN 2008」の『カラーアテンダント』と『プロジェクタ−ケータイ』及びテレサポート

 


       長谷川 貞夫





 2008年9月30日(火)から10月4日(土)まで幕張メッセで開催中のシーテックジャパン2008に、9月30日に行ってきました。

 注目の、カラーアテンダント(ColorAttendant)をまず富士通ブースに行って体験してきました。

 私は全盲ですが、現在、盲ろう者用電話の実用と、それによる盲ろう者のテレサポートを研究しています。

 この場合、カラーアテンダント」により、テレサポートを行なわなくても盲ろう者が単独で物の色を識別できることになったことにもなります。

 この場合、色を体表点字でどのように表現することができるかについても関心があります。


 ブースでは、開発担当の吉本さんから丁寧な操作方法の説明で、実際の体験をすることができました。

 カラーアテンダントとは、NTTドコモのらくらくホンVやプレミアムなどの携帯電話のカメラで撮影した写真の色を調べることのできるiアプリです。

 このiアプリは無料でダウンロードして使うことができます。(ダウンロードのパケット通信料金がかかるだけです。)


 色を音声で教える視覚障害者用の機械は、これまでにもありましたが、10万円以上とかなり高価で、私の場合、とても色を知るだけのために買うことはできませんでした。

 ところが、今回、音声読み上げ機能のある「らくらくホンV」または「らくらくホンプレミアム」で、無料で色が分かるようになったことで、別の機械を購入しなくて済むようになりました。

・また、テレサポートでリアルタイムで色を教えてもらうことができますが、電話の相手がいない場合、簡単なことなら、自分自身ですぐに色を携帯電話で知ることができるようになりました。

・具体的には左右の靴下の色が同じかなどの確認や、急な葬儀などにおける黒い服、靴などの選択に役に立ちます。



・ただし、「撮影時のヒント」にあるように、撮影時の照明の関係で写真が物体本来の色と異なった色となる場合がありますから、あくまでも測定結果は目安と考えた方がよいようです。



 

・カラーアテンダント(ColorAttendant)は、以下のホームページにダウンロード方法と概要が紹介されています。

http://jp.fujitsu.com/about/design/ud/ca/index.html



 音声読み上げつきの携帯電話がますます視覚障害者にとって便利なものになりました。

 テレサポートのほかにも、電子マネーやGPSなど、さまざまな機能がつき、今回は色を音声で教えてくれるようにもなった訳です。
 
 携帯電話は、多機能化しつつあり視覚障害者にとっては、正に必需品です。

 このように日常生活に必需品となっている携帯電話が、いまだに「日常生活用具給付制度」の給付対象に指定されていないことは、あまりにも現実から離れているように思えます。

  反面、あまり実用でない単純機能なものが給付対象になっていることに疑問を感じています。


 テレサポートで遠隔のサポーターから服装が似合うか、あるいは、色の具合などを見てもらうことができます。

 これは、人の判断によりますから、かなり高度の判断が可能です。

 このカラーアアテンダントは、テレサポートのように服装の点検のような高度なことはできませんが、単に色だけを確認するだけなどなら便利です。







プロジェクタ−ケータイ

 NTTドコモのブースで、「参考出典」されているのを見てきました。

・「プロジェクターケータイ」は、その名前の通り、小型のプロジェクターを本体側に搭載した携帯電話です。

 シャープ製の端末がベースになっているようです。

 しかし、本当のところは、製品になってみなければ分かりません。

・会場で、私は暗幕の中で動画の再生と、会場の様子をテレビ電話で映している様子を説明してもらい、おおよそ分かりました。

・80cmの距離で20インチ相当、暗い場所なら2m弱の距離で50インチ相当の画面を投射できるそうです。

 そこで思ったのは、弱視の方がこのプロジェクターを使えば、携帯電話の画面を拡大して見ることができます。

 また、テレサポートのときにも、プロジェクターで画面を拡大して投射することで、複数のサポーターが一緒にサポートが可能になるかと思いました。

 以上の二つで、カラーアテンダントによる色の識別結果を盲ろう者に体表点字でどのように伝えるかということと、「プロジェクターケータイ」で弱視の方がどのように便利になるかにも関心があります。



 携帯電話の多機能の一つとして、このプロジェクターの照明を弱視のための明るい懐中電灯としても利用できるのではないかとも思えます。

 そうすれば、弱視の方が懐中電灯を別に持ち歩かなくても済むことになるかもしれません。



(2008年10月2日)

 




【写真】

(上から)

(1・左)
CEATEC JYAPAN2008の富士通の会場

(1・右)
富士通の「色を教えてくれるケータイ」ブースで、吉本さんから説明を聞く。

(2)
らくらくホンVでカラーアテンダントの体験をする。

(3)
接写撮影をすると、自動的に色を読み上げる。

(4)
NTTドコモの会場の「プロジェクターケータイ」の展示から。




(撮影/古川 愛子)








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