本日、Ｈ２Ａロケット１３号機が打ち上げられた。
当初は８月１６日打ち上げ日だったが、直前に衛星だかどっかに搭載する実装基板で
タンタルコンデンサ（いわゆる極性のある固体コンデンサ）が逆付け（←業界用語）
されているのが見つかったため、９／１３に延期。しかし、９／１２に明日の種子島
の天候が不順ということでさらに一日延期して９／１４に至った。
搭載されている衛星は「かぐや」。さらに以前に公募していた「月へのメッセージ（？失念）」
も搭載している。
もちろんメッセージも、（他の人からみれば）くだらない内容ではあるが２通応募した。
無事、月に送り届けられるだろう。
本名と住所を入力してあるので、一応、この時代に生きていた証になる。
このメッセージの公募しているコトを同じ部署の連中に語ったところ「くだらねェ」らしく
一蹴された。こおいうモノに興味があるのは、どおやらオイラ１人らしい。
今回の衛星は小さいらしくロケット上部の衛星格納庫のカウルがロケット本体とフラット
だった。オイラが思うにこのカウル部分はモコッと膨らんでるタイプの方が好きだ。
なんか見た目がイイ。
今回、デカデカと三菱のマークが入っていた。前回の打ち上げは去年の暮れだが、ロケット
製作・運営を手がけていた「なんとかロケットシステム」という会社だった。
なぜかは知る由もないが、会社を解散している。それを引き継いだのが三菱重工。
まぁそんなコトはどおでもイイが、あの赤色のスリーダイヤはもう少し目立たんようにして
もらいたい。
一応、日本国民から搾り取った税金をもとでに運営されているので。
＜知って損するマメ知識＞
興味のない人には非常にくだらないコトだが、そんなに聞きたければ解説してあげよう。
現在の日本における主力ロケットはＨ２Ａロケット。次期モデルも現在設計中とか。
Ｈ２Ａロケットは結構有名だが、意外と知られていないトコロに、μ−�后淵潺紂璽侫．ぅ屐�
ロケットがある。いや、あったという言い方が正しい。
決定的な違いは、液体燃料（Ｈ２Ａ）と固体燃料（μ−�后砲琉磴い任△襦�
液体燃料は、使用する燃料（名前失念）が引火爆発しやすく非常に危険なので取り扱いに
かなりの慎重を要するため、ロケット打ち上げ直前にロケットに充填される。イメージ的に
映像が頭に刻み込まれているのはこの風景である。
固体燃料は、アルミニウムとかマグネシウムとか何かの合金が常温で固体形成されているため、
運搬・保管が容易。液体燃料と違って、一度、燃焼させると延々と同じペースで燃焼するため
燃焼制御がきかない。しかし、液体よりパワーがあり、重量級の衛星の打ち上げに適している。
しかし、固体燃料であるがためロケット自身の図体がデカくなりその分コストに反映される。
昨今、技術の急速な進歩で電子部品の小型軽量化・高信頼性が進み、衛星もそれに比例して
小さくなっている。衛星が重ければ、その分ロケットも巨大化するのだが、最近は、軽い
衛星で用を足しているので、自然と大型のμ−�好蹈吋奪箸漏萍�の場をなくしていった。
そんで去年の暮れに何かを打ち上げたあと固体ロケット計画はお蔵入りしてしまいました。
非常にもったいない。世界に誇れた技術なのに・・
ちなみに、Ｈ２Ａの射場はご存知、種子島。 μ−�垢亮余譴呂箸いΔ箸△泙蠱里蕕譴�
いないが内之浦（鹿児島）です。
[2007年9月14日 23時1分48秒]