ASN.1概要

ASN.1(Abstract Syntax Notation One = 抽象構文記法1)は、情報の構造定義の言語です。 通信プロトコルのフォーマットを規定するための言語で、 SNMPのMIBの記述、証明書:デジタル署名、LDAP,、Kerberos、TCなど多くのプロトコルで使用されています。 XMLと同様の役割をすると思えばいいでしょう。XMLより古く、バイナリ形式に変換する事を想定しています。

ASN.1は、オブジェクトの記述と、データのフォーマットが分かれていて、いくつものフォーマットが定義されています。 一般的にはBERと呼ばれるフォーマットが使われますが、BERに制限を加えたCERやDER、 コンパクトにコード化するPER、なども使われます。 変わったところでは、テキスト形式に変換する GSER(RFC 3641)というのもあります。

ASN.1はITU−T(旧CCITT)とISOの共同で作成され、両方で標準化され、 日本ではJISでも標準化されています。 残念ながらJISは全部日本語化されてるのではなく、ほとんど英語の様です。 XMLと比較してASN.1の困る点は、標準が有料であり、 ボランティアによる日本語化が期待できない点と、解説書籍の少なさです。 古くはカットシステムから「プロトコル構文規定言語−ASN.1」という本が出ていたのですが、 BERまでしか記述がなく、しかも今では絶版です。

このページ群は、ASN.1の日本語解説、特にPERの解説を目的としたものです。 正確さの保障はできないので、正確な内容を知りたい方は、標準書を見て下さい。

2006年6月時点で、 ITUISOJISのサイトで検索した内容を下記にメモします。


記述内容について一切保障しません。リンクは自由に行ってかまいません。
Since 2006/6/19, Final update 2006/7/8, Presented by Ishida So