8月27日、日比谷共同溝を見に行きました。 午前中に用事があり2時過ぎに受付の日比谷公園に着いたら既に長蛇の列でした。 とりあえず待っていたら少し後で受付終了になりました。 滑り込みセーフでした。 (翌日、東京ジオサイトプロジェクトのウェブを見ていたら、入場制限とお詫びが載っていました)
4時半ごろにようやく順番が周ってきました。
ヘルメットと軍手を受取り、ヘルメットには番号札を貼り、地下に潜りました。
工事現場に作られた小さな階段を入ると、いきなり熱気がモワっとしました。
なんでも音がうるさいため送風機を止めていて、そのため熱気がこもってしまったそうです。
団体行動なのかと思いきや、トンネルに入ると自由行動で、
地下を散歩しているような感じでした。
見学が比較的よくあるそうで、小泉首相や竹内大臣や、ロケで99の岡村隆が来ているそうです。
急な螺旋階段を下りていくと、地下大空洞(縦坑)に遭遇しました。
螺旋階段を下りて壁面通路を進むと、工事用のエレベータがありました。
ヘルメットで上がよく見えなかったので、エレベータの低い扉に頭をぶつけてしまいました。
でもヘルメットのおかげで、何も問題なし。
エレベータは低速でガタガタしていました。
普通のビルのエレベータは両側にレールがありますが、よく見るとこのエレベータは片側だけでした。
下までついて上を見上げると太い梁と、鉄板の隙間から空が見えました。
なんでも、天井は資材の出し入れをするので、塞ぐわけにもいかず、鉄骨に鉄板を敷いただけで、
車が走ってるのは見えるし、雨が降れば漏れてくるし、だそうです。
下ではパネル展示をしていました。
シールドマシンで掘り進んで到着したときの誤差はわずか2mmだそうです。
深良用水のトンネル(1670年完成、長1280m)で両側から掘り進んで繋がったときの誤差が
1mだったそうなので、相当いい数字ですね(比較の対象が古すぎ?)。
到着時点でシールドマシンは分解されましたが、外側のシールド部分はそのまま残っていました。
シールド部分はこのままトンネルの一部になるのかと思います。
先端の爪の分の一部が展示されていました。
このシールドマシンは1日に10mほど掘り進むのだそうです。
ここからシールドマシンの掘った穴を進んでいきます。
共同溝は後で区切られて、電気・電話・上水道・下水道が通る予定の様です。
壁面は、鉄製、所々コンクリート製で、順番に番号が振ってありました。
歩道は工事用の鉄の板で、歩くとガタガタしました。
トンネルの側面は濡れていました。
中央部分には線路が引いてあり、機関車や貨車や客車などがありました。
所々に「客車乗場○○」と貼ってあり、そこで乗り降りするものと思われます。
機関車はピカチュウ1号、ピカチュウ2号という名前で、運転台は横向き、
つまり横を向いて運転するようです。
所々でパネル展示をしていました。 また、トンネルの一部は補強材が入っていました。 縦坑が繋がる予定に部分はトンネルが繋がる部分だそうです。
トンネルの天井にはビニールが釣ってありました。 送風に使うものだそうで、空気を送ると丸く膨らむそうです。 今は垂れ下がった状態でした。
日比谷の入口から桜田門までは直線のトンネルでしたが、その先は蛇行していました。
なんでも、共同溝は道路の中央を通るのが原則ですが、電力用の縦坑が地下鉄路線を避けるなどで、
歩道にあり、そのために共同溝も曲がっているそうです。
壁面に「桜田門」「外務省前」などの記載があるので、なんとなく場所が想像できましたが、
なにもなければ、どっちに向かってるかもわからなですね。
1.5kmほど歩いて、虎ノ門に着きました。
ステージが組んであり、椅子が並べられていました。
側面に螺旋階段があり、上を見ると螺旋階段の先の壁面通路を伝った先で、
工事用エレベータがの参加者を運んでいました。
螺旋階段を登ると少しだけ麻布共同溝を見ることが出来ました。 麻布共同溝の内部は3つに区切られ、それぞれ電気・電話・水道が通るそうです。 現在は未使用の水道管だけがありました。 エレベータをガタガタ上がると広いスペースがありました。 アンケートを書きながら一休みしました。 アンケートを出すとマウスパッドがもらえました。 一角に前田建設の展示があり、マジンガーZの格納庫の模型が置いてありました。 模型を動かすのは手動でした。
地上に上がると、もう夕方の6時ごろでしたが、 暗い中にいたせいか明るく感じました。 ヘルメットを返して見学はおしまいです。
Presented by Ishida So |