訳: 岡橋 一輝 最終更新日: 1999/6/13 --- Network Working Group G. Malkin Request for Comments: 1785 Xylogics, Inc. Updates: 1350 A. Harkin Category: Informational Hewlett Packard Co. March 1995 TFTP Option Negotiation Analysis TFTP オプション折衝実験 本書の位置付け(Status of this Memo) 本書は Internet Community のために情報を提供するものであり、いかなる 種類のインターネット標準でもない。本書の配布は無制限に行ってよい。 要約(Abstract) [RFC1782] で提案された TFTP のオプション折衝機構は、[RFC1350] STD33 に定められた TFTP の互換拡張である。この拡張により、ファイル転送に先立 つ転送オプションの折衝が可能となる。折衝には TFTP の要求フォーマットに 共通の仕組みを利用している。この折衝機構は、要求、応答、確認応答の過程 を間違いなく経させることによってその簡潔性を維持している。この点、TFTP 自身も採用している安全確認しながらのやり取りに似ているとも言える。 本書は、TFTP のオプション折衝機構をサポートしないサーバが、オプショ ン付きの要求パケットによって予期せぬ反応を示すのではないか、という懸念 を取り除く試みである。 実験結果(Test Results) オプションを送信できるよう修正された TFTP クライアントに対して、以下 の未修正 TFTP サーバ五台を実験してみた: DEC DEC 3000/400 alpha OSF1 V3.0 SGI IP17 mips IRIX 5.2 SUN sun4c sparc SunOS 5.1 IBM RS/6000 Model 320 AIX 3.4 SUN sun4m SunOS 4.1.3 どの場合でもサーバは要求パケット中のオプション情報を無視し、オプショ ン折衝が行われずとも無事に転送が進行した。更に、多数の実装のオリジナル である標準 BSD4.3 に附属の tftpd でも実験したが、このコードも要求パケ ットの余計な情報をきちんと無視していた。 これらの実験結果から、TFTP のオプション折衝機構が未修正の TFTP サー バに対して完全に下位互換であることがはっきりした。 セキュリティに関する考察(Security Considerations) 本書でセキュリティに関する議論は行わない。 参照資料(References) [RFC 1782] Malkin, G., and A. Harkin, "TFTP Option Extension", RFC 1782, Xylogics, Inc., Hewlett Packard Co., March 1995. [RFC 1350] Sollins, K., "The TFTP Protocol (Revision 2)", STD 33, RFC 1350, MIT, July 1992. 関連文書(Related Documents) [RFC 1783] Malkin, G., and A. Harkin, "TFTP Blocksize Option", RFC 1783, Xylogics, Inc., Hewlett Packard Co., March 1995. [RFC 1784] Malkin, G., and A. Harkin, "TFTP Timeout Interval and Transfer Size Options", RFC 1784, Xylogics, Inc., Hewlett Packard Co., March 1995. 著者の連絡先(Authors' Addresses) Gary Scott Malkin Xylogics, Inc. 53 Third Avenue Burlington, MA 01803 Phone: (617) 272-8140 EMail: gmalkin@xylogics.com Art Harkin Internet Services Project Information Networks Division 19420 Homestead Road MS 43LN Cupertino, CA 95014 Phone: (408) 447-3755 EMail: ash@cup.hp.com