訳: 岡橋 一輝 最終更新日: 1999/6/13 --- Network Working Group J. Postel Request for Comments: 866 ISI May 1983 Active Users ホストの活動をのぞくプロトコル この RFC は ARPA Internet Community の標準を規定している。ARPA Internet に接続しているホストは、Active Users Protocol を実装する際にこの標準を採 用することが望ましい。 ネットワークのデバッグ・測定ツールとして便利なもののひとつに active users サービスがある。active users サービスは、入力に関わらず単にそのホス トで活動中のユーザのリストを送るだけのサービスである。 活動中のユーザとは、systat や who が表示するログイン中のユーザを指す。 TCP による Active Users サービス(TCP Based Active Users Service) active users サービスの一形態は TCP コネクションを取り扱うアプリケー ションとして定義される。サーバは TCP の 11 番ポートで接続要求を listen し、コネクションが確立すると現在活動中のユーザのリストを送り返す(受け 取ったデータは捨て去る)。ユーザのリストを送り終えると、サービスはコネ クションを閉じる。 UDP による Active Users サービス(UDP Based Active Users Service) active users サービスのもうひとつの形態は、UDP データグラムを取り扱 うアプリケーションとして定義されている。サーバは UDP の 11 番ポートを listen し、データグラムを受けとると、現在活動中のユーザのリストを応答 用のデータグラムに入れて送り返す。(受け取ったデータは無視する) リストが大きすぎてひとつのデータグラムに収まらない場合、複数のデータ グラムを連続して送り返す。ただし、ひとりのユーザに関する情報(一行分の データ)を別々のデータグラムに分けてはならない。ユーザ側はすべてのデー タグラムが到着するのをタイムアウトまで待つべきだが、データが必ずしも正 しい順序になっているとは限らないことに注意する。 ユーザリストの構文(User List Syntax) リストには決まった構文が存在しない。とは言っても、ASCII の印字可能文 字、スペース、復帰文字、そして改行文字のみを使うのが望ましい。また、ユ ーザごとに別々の行を使うべきである。