『サブスポ!』トピックス
<Topics:11> “激倒”2002年オリックス
10月14日、オリックス・ブルーウェーブの2002年シーズンが終わった。
結局、50勝87敗3分で圧倒的に離された最下位。
まさに今回のタイトル通り、「激しく倒れた」シーズンとなった。(「激闘」の誤植じゃないよ)
そもそも最下位に沈んだのが、阪急ブレーブス時代以来39年ぶり。
勝率 .365と借金37は球団66年の歴史でワースト。
本当に負け続けたという印象の1年だった。
では、さまざまな角度から、オリックスのこの1年を振り返ってみることにする。
まずは対戦チームごとの勝敗から。
西 武 |
6勝22敗 |
大阪近鉄 |
8勝19敗1分 |
福岡ダイエー |
13勝15敗 |
千葉ロッテ |
13勝15敗 |
日本ハム |
10勝16敗2分 |
やはり、今年の西武を走らせた原因が我がオリックスにあるってことがハッキリするねぇ。
しかも西武にだけ負けるならまだしも、全球団に負け越し。
つまり、どのチームと戦っても勝てない=めっちゃ弱い!ってこと。
これじゃダントツの最下位もしゃあないねぇ。
次に、月別の勝敗を。。。
3月 |
0勝2敗 |
4月 |
11勝12敗 |
5月 |
7勝14敗 |
6月 |
5勝11敗 |
7月 |
9勝9敗2分 |
8月 |
7勝17敗 |
9月 |
9勝15敗1分 |
10月 |
2勝7敗 |
勝ち越し月がなし!5分に戦ったのも「奇跡の5連勝」を達成した7月のみ。
9月の戦いなんか分かりやすくて、月・木曜は全勝、その他の曜日は勝ち星なし。
「ユウキと小倉でしか勝てない」なんて言われていたが、本当にその通りだった。
さぁ、どんどんいろんなデータを出すぞ〜!
続いては、点差別勝敗。
1点差 |
14勝24敗 |
2点差 |
9勝21敗 |
3点差 |
10勝14敗 |
4点差 |
9勝4敗 |
5点差以上 |
8勝24敗 |
…。特別な傾向はなし。。。
まぁ、2点差以内で45試合も落としてるっていうのが、今年のオリックスを象徴はしてるね。
先制の成否によっての勝敗も見てみるとしますか。
BWが先制した試合 |
32勝26敗3分 |
相手に先制された試合 |
18勝61敗 |
お!初めていい具合の数字が出てきた!
先制すると勝率5割を超えてますねぇ〜。
でも西武や巨人が先制した試合は7割とか8割の勝率を残してるのに、
.552は低いともいえるんやけどね。
いや、それにしても先制された試合の勝率.228ってなんですか〜?
塩崎の打率ちゃうねんから。
あ、でも塩崎は.203やから、それよりはマシか〜。(^^;
さて、先制といえば、それにかかわってくるのが1番打者(特に初回)の出塁率。
試合の主導権を握るかどうかで重要な初回先頭打者のデータを出してみると…。
|
試合数 |
成績(四死球) |
打 率 |
出塁率 |
大 島 |
33 |
27−7(6) |
.259 |
.394 |
谷 |
29 |
27−9(2) |
.333 |
.379 |
塩 崎 |
26 |
25−1(1) |
.040 |
.077 |
後 藤 |
16 |
15−3(1) |
.200 |
.250 |
葛 城 |
12 |
9−2(3) |
.222 |
.417 |
早 川 |
11 |
9−2(2) |
.222 |
.364 |
副 島 |
4 |
3−2(1) |
.667 |
.750 |
平 野 |
2 |
2−1 |
.500 |
.500 |
相 川 |
2 |
2−0 |
.000 |
.000 |
高見澤 |
1 |
1−1 |
1.000 |
1.000 |
佐 竹 |
1 |
1−0 |
.000 |
.000 |
玉 木 |
1 |
1−0 |
.000 |
.000 |
セギノール |
1 |
1−0 |
.000 |
.000 |
進 藤 |
1 |
1−0 |
.000 |
.000 |
合 計 |
140 |
124−28(16) |
.226 |
.314 |
トップバッターに14人も起用しているのもびっくりしたが、
それにしてもアカンなぁ…。
大島、谷はいいとして、塩崎!
初回先頭打者として1割も出塁できんのか!
すいけんが塩崎が嫌いなわけが分かりましたか?たんぱC関西さん!(めちゃ個人的)
そしてそんな塩崎を26試合も1番で起用する石毛監督も何を考えてるんや!
このデータを調べて、石毛への怒りが増しました。。。
初回に先制して主導権を握ることができなかった2002オリックス。
ならば、接戦をモノにしないといけないけど…。
延長戦、サヨナラゲームの勝敗は?
序盤に打つこともできず、終盤あと1本が出れば勝てるというところでも
点が取れなかったってことやね。
あとは抑え不在も原因。まぁ「不在」でもなかったんやけど。。。
大久保故障→山口故障→萩原イマイチ。
しっかりした抑えがいれば取れた試合も結構あったはず。
来季は、確固たる抑え投手の育成、いや獲得が急務。
じゃあ、どういう試合なら取れたのかと言うと…。
完封負け16試合というのは取り敢えず今は置いといて、
完封勝ち18試合というのはパ・リーグ最多。(西武で16試合)
総勝利数が50やから、勝ちゲーム3分の1以上が完封勝利。
過去のプロ野球の歴史でこんなことがあったかどうか分からないが、
近年の打撃偏重の野球界では異常と言えるんちゃうかな?
さて投手と言えば、今季すいけんの批判を一身に受けた(?)のが川越。
そこで、先発・救援それぞれに登板した時のチームの勝敗を見てみると…。
|
チーム勝敗 |
(内責任投手) |
先発登板 |
5勝10敗 |
3勝10敗 |
救援登板 |
3勝15敗1分 |
0勝5敗 |
合 計 |
8勝25敗1分 |
3勝15敗 |
年間成績3勝15敗というのもひどい成績だが、34試合登板して
チームが勝ったのが8試合というのはちょっと…。
救援登板した時も、敗戦処理として使われたのではなくこの数字やから、
今季の川越がどれだけチームに貢献しなかったかがはっきり現れている。
ちなみに先発した15試合中、相手に先制されたのが12試合。
味方が先制した3試合も、すべて1度は同点に追いつかれているか、逆転されている。
早く川越を放出しなさい!!
…。
「2002年のオリックスを振り返る」と言いながら、
ただただデータを羅列しただけって感じですね。
でもA級戦犯が塩崎と川越だっていう日頃のすいけんの主張が証明されて、
「間違ってなかった」という気持ちです。
まぁ今年1年の戦いを振り返ってみて、石毛の采配が悪かったのもあるけど、
こういった選手たちを使わなければいけないほどに戦力を低下させたフロントに
すべての責任があるのは確か。
とりあえずフロントには、塩崎、川越の放出と、抑え投手、強力外国人(打者)の獲得を強く願いたい。
最後に、こんなチーム状況の中でタイトルを獲得した、
金田(最優秀防御率)と、谷(盗塁王・ベストナイン)には祝福を贈りたい。
あ、でも、谷は「個人的には充実したシーズンだった」なんて言ってるけど、
こんなチーム愛のかけらもない選手には意識改革が必要。
選手個々に、「何のために野球をしているのか」ということをジックリ考えてもらって、
来季の巻き返しに期待することにしよう。
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