『サブスポ!』トピックス
<Topics:34> 相撲ファン20年・初の生観戦
2004年3月14日〜3月28日まで大阪府立体育会館で行われた大相撲春場所。
その初日に、ファイターさん、ふっさん夫妻と4人で観戦してきました。
今回はその模様をお伝えします。
今場所の注目は何と言っても、初場所で初の全勝優勝を果たした横綱朝青龍(高砂)。
その連勝がどこまで続くか、止めるのは誰か。
さらに、2001年に付け出し制度が改革されて以降初めて、高見藤(東関)、上林(八角)と
2人が幕下15枚目格で付け出されたのも興味深いところ。
さらに史上2番目の若さでの関取昇進を狙う萩原(鳴戸)も注目を集めていた。
いろいろな注目点があった今場所(一般的にはどれだけ注目されていたか疑問ですが…)、
その初日に参戦ということで、個人的にかなり盛り上がっての当日となりました。
昭和58年ごろから大相撲を見るようになったすいけんは、
それから20年ほど経って初めての生観戦ということで、
本当は朝一番(9:00ごろから取組開始)から行きたいという気持ちもあったのだが、
種々の事情から(笑)、朝10:30に梅田で全員合流ということになりました。
ということで、まずはWINS梅田にて当日分の馬券を購入。
その段階でファイターさんと合流、そして10:30にヨドバシカメラ前でふっさん夫妻と合流。
11時過ぎに大阪府立体育会館に無事到着しました。
近くをたくさんの力士さんたちが歩いていたり、会場前に多くのノボリが立っていたりと、
「相撲を見に来たんだ〜!」という感慨が沸いてきました。
(入場口付近)
中へ入ると、まだガラガラでしたが、土俵は序二段の取組中でした。
ちなみに席は「桝(マス)席B」で、2階席の上のほう。
だが、土俵東側のほぼ正面。結構見やすい場所でした。
(序二段の取組風景・ガラガラです)
ちなみにこの写真、土俵上の2人は誰だか分かりません…(^^;
このあたりの取組を見てて思ったこと→とにかく取組の進行が早い!
塩を撒くこともないし、仕切りも1回両者が手をついて、
ひと息つく間もなくもう立ち合い。
この感じが、序ノ口〜序二段〜三段目〜幕下まで延々と続きます。
あ、ちなみにこの間ずっと見てたわけではなく、
ファイターさんと場内を探検しに出かけたり、(天皇賜杯も飾ってあった→下の写真)
4人で外に出て、昼食を食べに出かけたり…。
のんびりと、雰囲気を楽しみながらの観戦となりました。
(天皇賜杯:光が入り込んでしまいました…)
さぁ、そうこうしているうちに、幕下の後半まで取組は進み、
高見藤の初土俵初勝利(相手は先場所幕下優勝の棟方)も見ることができ、
幕下も残り5番。十両土俵入りとなりました。
家でBS放送をみることができない(うちは地上波+CSのみ)すいけんにとって、
普段は絶対に見ることができない十両土俵入りなので、これを見られるのも嬉しいものです。
(十両土俵入り・東方)
そして、幕下最後の取組は、今場所注目の1人・萩原が登場。
相手は元十両・大翔大(追手風部屋)。
土俵際まで攻め込まれたが、逆転の首投げで好スタートを切った。
(萩原が勝った直後の写真)
ここからはいよいよ関取が登場。十両の取組です。
一気に進行がゆっくりになります。
約3年前(平成13年5月場所)の新十両時代から応援している
若兎馬(押尾川部屋:今場所、幕内から十両に落ちた)も無事勝って、
いい気分で初日恒例の「協会御挨拶」です。
(協会御挨拶:北の湖理事長と役力士たち)
協会ご挨拶が終わった後、トイレに行こうとしたすいけんですが、
やや足がしびれていたこともあり、ちょっとフラついた拍子に、
携帯電話を通路脇に落としてしまいました…。
(落としてしまった携帯電話…)
写真では分かりにくいですが、すき間2〜30p、高さ1mほどという
自力で取るのが無理な状況でした。
そういうわけで、黄色い服を着た係員、さらに警備員まで出動(?)してもらい、
なんとか我が手に戻ってきました。
警備員が棒のような物を持ってきて、取ってもらってる間、
自分はちゃっかりと幕内土俵入りを見て、写真まで撮っていた悪者のすいけんでした…。
しかも、「琴光喜〜!!」と、うっすらとテレビ音声に入るくらいの掛け声までかけながら…(^^;
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(東方幕内土俵入り) | (花道を並んでやってくる西方力士) |
携帯が我が手に戻ってきてホッとしたのもつかの間、
今度は横綱朝青龍の土俵入り。
(土俵入り3場面)
最近、テレビで大相撲中継を見ていて思うこと。
横綱土俵入りの一番の見せ場「せりあがり」(土俵中央で最初の四股を踏んだあと、
片手を横に広げて<不知火型は両手を横に広げて>、ジワジワと競りあがる場面)で、
以前は場内から拍手が起こっていたはずなのだが、
最近は「ヨイショ〜ッ!」の掛け声ばかりで、それがない。
「なんか寂しいなぁ〜」とか「分かってないなぁ〜」とか思っていたので、
一人で大きめに手を叩いたら、周りも反応してくれました。
でも翌日以降はやっぱりあまり拍手がなかったですが…。
そして今日は初日。中入りの間に賜杯と優勝旗の返還式がありました。
(賜杯返還) (優勝旗返還)
あと、満員御礼の垂れ幕も垂れ下がって、いよいよ幕内取組開始です。
(上のほうはまだ空いてますが、一応満員御礼)
各取組について詳しく書こうと思ったら、延々と続いてしまうので、
だいぶ省略してとりあえず取組結果を。
東方 | 西方 | |
Y司 | 押し倒し | 海鵬 |
和歌乃山 | はたき込み | 豊桜 |
普天王 | 寄り倒し | 潮丸 |
春ノ山 | 寄り切り | 千代天山 |
琴ノ若 | 寄り切り | 朝赤龍 |
闘牙 | 引き落とし | 豪風 |
朝乃若 | 寄り切り | 琴龍 |
春日錦 | 押し出し | 黒海 |
武雄山 | 押し出し | 貴ノ浪 |
高見盛 | 寄り切り | 金開山 |
栃栄 | 突き落とし | 十文字 |
北勝力 | 引き落とし | 岩木山 |
時津海 | 引き落とし | 土佐ノ海 |
安美錦 | 突き落とし | 玉乃島 |
栃乃洋 | 押し出し | 琴光喜 |
若の里 | 寄り倒し | 出島 |
旭天鵬 | 寄り切り | 武双山 |
栃東 | 引き落とし | 旭鷲山 |
雅山 | 押し出し | 魁皇 |
千代大海 | はたき込み | 垣添 |
朝青龍 | つり出し | 霜鳥 |
横綱・大関戦より前の印象に残った取組を挙げると、
@闘牙:見事な引き技(笑)
A高見盛:最近はあまりない(研究され尽くしてその形になれない)右四つ十分の相撲
(高見盛のあの気合入れのパフォーマンスだがシャッターのタイミングを逸す)
B琴光喜:すいけんの声援に応えて、相手に押し込まれるもこらえてヒヤヒヤの初日白星発進
(琴光喜<向こう側>の仕切り)
ってところでした。
では、横綱・大関戦はちょっと詳しく。
○旭天鵬(寄り切り)武双山
カド番・武双山、相手十分の右四つになられ、アッサリと土俵を割る。
この相撲を見た時点では、大関陥落は確実だな〜と思ったのですが…。
栃東(引き落とし)旭鷲山○
左肩を痛めている栃東。その左腕を手繰られると土俵外に飛び出す。
まさか骨折しているとまでは思いませんでした。
ちなみに手繰った旭鷲山が、勢い余って土俵に倒れこんだが、
負けたと勘違いして、勝ち名乗りを受けずに土俵を降りようとしたのは笑えました。
雅山(押し出し)魁皇○
魁皇が押し込むと、雅山はなすすべなし。
右上手の「魁皇らしい」相撲を期待していたので少々残念だったが、好発進。
○千代大海(はたき込み)垣添
新小結垣添が思い切って当たるが、大関が冷静にはたき込む。
まぁこれもある意味千代大海らしいといえるわけで…(^^;
さぁ、結びの一番。横綱朝青龍の登場。
「お客さんを楽しませる相撲を取るよ」と言っていた横綱。
稽古場で今日の相手霜鳥に何度か見せた「つり落とし」があるのか…。
(木村庄之助:結びの触れ)
「番数も取り進みましたる所、片や朝青龍〜朝青龍〜、此方霜鳥〜霜鳥〜。
この相撲一番にて、本日の打ち止め〜」
○朝青龍(つり出し)霜鳥
立ち合ってすぐに一瞬霜鳥が寄り立てたが、ガッチリ組み止めた横綱が万全のつり。
つり「落とす」ことはできなかったが、まずは完勝と言っていい内容。
上の連続写真、結構いいのが撮れたと思ってるんですが、どうでしょう?
さぁ、これで全取組が終了。最後に弓取式。
(皇牙<おうが>の弓取式)
座布団を投げる場面もなく(笑)、無事に初の大相撲生観戦もこれですべて。
終わってみたら、すごく短く感じました。
昼食等で外に出てた時間を除いても5時間は居たのに、です。
野球で5時間なんてゲームをされたら、よほど面白い試合でないとうんざりしてしまうが、
今回はそんなことは全く感じませんでした。
まぁ、初の観戦ということも大きいのでしょうが。
さて、この初日を見終わった段階では、やはり「荒れる春場所」だなぁと
思っていたのですが、まさかあんな展開になるとは…。
横綱朝青龍、大関千代大海&魁皇、平幕朝赤龍の4人が11日目を終わって
並んで全勝という15日制定着後初の快挙。(ある意味「荒れた」?)
結局横綱朝青龍が2場所連続全勝優勝で幕を閉じたわけだが、
琴ノ若=高見盛の水入りの大相撲や、
千代大海=朝赤龍の今場所最高の一番といえる熱戦など、
全体的に面白い相撲が多かったと思います。
また、前述の萩原もライバルの琴欧州とともに新十両を果たしたし、
千代大海、魁皇の両大関も来場所の星と内容次第では
綱取りの可能性もつないだという、いい春場所だったと思います。
(琴光喜が2日目以降6連敗するなど勝てなくなったのは置いといて…)
朝青龍じゃないけど、「大阪、ありがとう!!」(←優勝力士インタビューより)って感じですね。
大阪人が言うのもなんですが…(^^;
さぁ、来年は見に行けるのかな?
できれば行きたいんですが…。
とりあえずは、お金が問題かなぁ〜!!(苦笑)