4 資産負債アプローチ
資産負債アプローチでは、企業価値(企業の豊かさ)を示す純資産額の計算が会計の主要課題である。企業価値は、豊かさ(富)のプラス要因である資産とマイナス要因である負債の在り高の差額、つまり純資産額として把握される。したがって、この思考のもとでは資産・負債が中心概念とされる。
貸借対照表は純資産額を計算するものであり、資産は将来の経済的便益とされ、負債は将来の経済的便益の犠牲とされる。
収益・費用は資本(純資産)の当期増加額である利益の構成要素とされ、損益計算書はそれを示すものとされる。