3 簡便な処理が認められる理由

企業会計が目的とするところは、企業の財務内容を明らかにし、企業の状況に関する利害関係者の判断を誤らせないようにすることにあるから、重要性の乏しいものについては、本来の厳密な会計処理によらないで他の簡便な方法によることも正規の簿記の原則に従った処理として認められる。また、この結果生じる簿外資産又は簿外負債は、貸借対照表完全性の原則の例外として認められる。