2 割引現価主義の論拠 割引現在価値による資産評価は、個々の資産の持つ経済価値、つまり貨幣の時間的価値およびリスクを適切に財務諸表に反映させ、経営者や投資者の意思決定に有用な会計情報を提供することができる。 また、資産の本質を将来の経済的便益とする資産概念にたてば、当該資産から将来得られるであろう収益(キャッシュ・フロー)を現在価値に割り引いた価額をもって当該資産の評価額とする割引現価主義は最も合理的で理論的であるといえる。