3 後入先出法

@定義
後入先出法は、最も新しく取得されたものから払出しが行われ、期末棚卸品は最も古く取得されたものからなるとみなして、払出単価を計算する方法である。
A特徴
後入先出法は、一般的に計算上の仮定が物の流れに一致しない。
また、価格の変動時において、期末棚卸資産が比較的古い価格で評価されるので、棚卸資産の貸借対照表価額は決算時の時価とかけ離れた価額となる。
しかし、物価上昇時に後入先出法を適用すれば、後から取得した高い単価によって払出原価が計算されるので、収益と費用を同一貨幣価値水準で対応づけることができ、先入先出法に比べ、取得時と払出時との間の貨幣価値の下落分である棚卸資産利益を売上総利益から排除するのに役立つ。