6 棚卸資産と有形固定資産の費用化の相違
棚卸資産は、販売資産であり、販売過程における払出を通じ費用化する。従って棚卸資産の原価配分は継続記録法又は棚卸計算法によって払出数量を把握し、これに、先入先出法、後入先出法、平均原価法等の方法を適用して費用額算定上適用されるべき単価を決定し、その取得原価を各期間に割当てる方法で行われる。
これに対し、有形固定資産は、使用資産のため、その利用ないし時の経過により、一体となってその価値が減少するものである。従って、有形固定資産の原価配分は、配分期間等を予測し、定額法、定率法等の減価償却方法を適用して、その取得原価を各期に割当てる方法で行われる。