1 臨時償却
@定義
臨時償却とは、減価償却計画設定にあたって予見することのできなかった新技術の発明等の外的事情により、有形固定資産が機能的に著しく減価した場合に、この事実に対応して臨時に行う減価償却である。
A臨時償却費の取扱い
臨時償却費は、過年度の減価償却の不足額としての前期損益修正項目であり、原価性は有さず、損益計算書において特別損失に計上される。
B正規の減価償却との違い
正規の減価償却は、適正な期間損益計算を行うことを目的に、一定の方法に従い、毎期計画的、規則的に実施されるものであるが、臨時償却とは、正規の減価償却計算に適用している一定の方法が著しく不合理となった場合に、一時に行われる減価償却累計額の修正であり、正規の減価償却とは異なる。