7 ヘッジ会計の方法(繰延ヘッジ、時価ヘッジ)
(1)定義
繰延ヘッジとは、時価評価されているヘッジ手段に係る損益を、ヘッジ対象に係る損益が認識されるまで資産又は負債として繰り延べる方法である。
時価ヘッジとは、ヘッジ対象である資産又は負債を時価評価できる場合には、ヘッジ対象を時価評価してヘッジ手段に係る損益と同一の会計期間にヘッジ手段に係る損益を認識する方法である。
(2)金融商品会計基準
金融商品会計基準では、繰延ヘッジを原則としている。しかし、諸外国では時価ヘッジが採用されていることを考慮して、時価ヘッジも認めている。
(3)繰延ヘッジを原則とする理由
他の資産及び負債に係る損益の認識と整合性を保つため