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「年間 best book 10」
<2005年10月〜2006年9月>
蒲公英草子 恩田陸
待ちに待った「常野物語」シリーズ続編。自分がこの世に生まれてきた意味を知り、役割を全うしようとする。その”強さ”には心打たれます。私がこの世にいる意味・・・何かあるのでしょうか。何の為にここにいるのか。いることが必要なのか。理由が何も無くて途方に暮れる日々。。。
古王国記T〜V ガース・ニクス
「サブリエル 冥界の扉」「ライラエル 氷の迷宮」「アブホーセン 聖賢の絆」の三部作。今までのファンタジーと比べるとちょっと異質な感じ。でも、ファンタジーの要素「魔法」とか「異世界」とかは健在。”死”と隣り合わせ感があるのも「異質」と感じる要素かもしれませんね。ありふれてない分、面白かった。
君の名残を 浅倉卓弥
現代の高校生2人と中学生1人の時が歪み、平安末期に飛ばされてしまう。飛ばされたのは友恵、武蔵、志郎の3人。これで、登場人物は分かると思いますが。別々の場所で飛ばされてしまった3人は、それぞれの場所で生きていきます。いままで読んだタイムトラベル話とは違って、流れる時間が長くって深い。実はこれが本当の歴史だったんじゃないか?と思いたくなるくらい説得力がありました。
サンタさんがぼくの家に来なかった7つの理由 チェ・インソン
7歳の少年が父親に聞きます。「サンタさんなんていないよね?」「いや、いるんだよ」「じゃ〜どうしてぼくの家にはサンタさんが来ないの?」そこで、お父さんは少年が生まれてから7回のクリスマスにサンタさんが来なかった理由を教えます。曰く「凍った池にトナカイが落ちた」「そりの鍵をなくした」「洗濯機が壊れた」「偽サンタに遭遇した」etc.どれもこれも、とっても面白い理由です!頬がゆるみっぱなしで最後まで読めること間違いありません。
雨恋 松尾由美
今年は”悲恋もの”が多かったような気がしますね。引っ越したマンションで雨が降ると現れる女性の幽霊。彼女は何故、成仏出来ないのか・・・。雨を心待ちにしていく主人公。謎がだんだん明かされて・・・。胸がきゅん(死語?)となるお話です
翼 cry for the moon 村山由佳
けっこう切ない、切ないお話でした。主人公の女性が、またね。なんというか、私的に読むのがかなり辛かったっていうか・・・。でも、だからこそ心に残るお話でした。
福音の少年 あさのあつこ
1人の少女の死から二人の少年が謎を追う。・・・というのとも、ちょっと違うような感じなのだけども。この少年のその後を見てみたいと思う。
天使と悪魔(上・下) ダン・ブラウン
ベストセラー「ダヴィンチ・コード」の前作にあたります。こっちを先に読んだからか「ダヴィンチ〜」はイマイチ感が・・・。ローマ法王庁について、色々と知りたくなりましたね。
逃避行 篠田節子
飼い犬が小学生を襲って大怪我を負わせてしまった。主人公の主婦は犬を連れて逃亡。最後には・・・。こういう事件が起こる度に感じるんだけど。理由無く襲う犬ばかりでは無いと思うんですよね・・・。どうして、人間を襲ったか。襲われた人にも相応の原因があるんじゃないか?一概には言えませんが・・・。襲った動物ばかりを処分するはどうか?と思うわけです。
10 骨髄ドナー選ばれちゃいました 石野鉄
骨髄ドナーに選ばれた筆者がインタネット掲示板「2ちゃんねる」で告白してからのやりとりをまとめたもの。「使えるものは使ってもらおう」と思ってる私。ドナー登録をするかどうか迷ってたので実体験者の忌憚ない意見・感想は参考になりました。結局、登録は見送り。なんたって、しょちゅう風邪をひく私にとって、提供する方が無菌室に入ってからのプレッシャーに耐えられそうになかったんです。。。風邪ひいちゃう確率も高し・・・ね。

2006.10.01