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■JORDAN HONDA EJ12 2002 (Taku Sato) | |
▼詳細情報 | |
F1デビュー後の琢磨クンの活躍は、他でも多岐に渡って紹介されていますので、今回は彼が98年に童夢無限ホンダから全日本F3に出場し、その後、同年7月に渡英してイギリスでレース活動を始めてからのことをお話しましょう! 当時、モータースポーツキャリアの浅かった彼は、ワンメイクであったフォーミュラーヴォグゾールJrで海外レースのキャリアをスタートさせます。所属チームはかつてあのM・ハッキネンをドライブさせた、ヒューイ・アブソロンが代表を務める「ダイヤモンドレーシング」です。また彼が参戦していたシリーズは1988年から行われてるEFDAユーロシリーズと呼ばれ、初代チャンピオンはやはりM・ハッキネンという非常にレベルが高く、かつF1を狙う彼とって最も適したシリーズであり、所属チームでありました。 |
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翌、99年いはイギリスF3のナショナルクラスに参戦し、迎えた2000年には遂にイギリスF3に挑戦します。この時、彼はダイヤモンドレーシングから近い将来F1への参戦も取り沙汰されています「カーリンモータースポーツ」へと移籍しました。 このチームは当時、設立4年目という新興チームでありましたが、所属スタッフの多くは過去にF1を経験済みという非常に優秀なプロフェッショナルな集団でありました。エンジニアのエイドリアン・バージェンスはかつてマクラーレンに在籍し、あのA・セナやM・ハッキネンを担当したことのある実力派で、チーフメカニックのジョン・ウォルトンは元ティレルのメカニックで中嶋悟や片山右京等を担当していました。彼のスキンヘッドはフジテレビの中継でもよく映っていましたので記憶のある方も多いのではないかと思います。 |
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そして私達日本人として忘れてはイケナイのが、童夢出身で現在ジョーダン(ミッドランド)でメカニックを務めておられる飯田一泰さんです。そういえばちょっと前のオートスポーツ氏に出ておられましたね。また前年までチーフメカニックを務めていたデビットローウィはかつてはセナを、そしてF3,F3000,時代のクルサード、そしてアロウズの時のD・ヒルを担当していたベテランメカニックでありました。F3チームとはいえど、これほどの強力なスタッフを揃えるとは、さすがイギリスのF3チームです本当に脱帽です。 |
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続いて、当時、琢磨クンのライバルだった面々をご紹介しましょう。99年のチャンピオン、マナースポーツからエントリーしていたのは、後にジャガーのレギュラードライバーを務め、昨年はウィリアムズのテスト&リザーブドライバーを務めたブラジルのアントニオ・ピッツォニア。イギリスとヨーロッパのフォーミュラールノーを制した文字通り当時F3最強のドライバーでした。 | |
▼仕様 | |
名門「ポールスチュアート」から参戦するのは、昨年までジョーダンに在籍し 今年はウィリアムズのテストドライバーを務め、かつてはフォーミュラーニッポンでも活躍した インド人初のF1ドライバー、ナレイン・カーティケアン。 当時から彼はよくコースアウトしていましたが、時折見せる驚異的な速さで 周りの注目を集めることもしばしありました。 またポールスチュアートのNo,2は1979年のF1チャンピオン、ジョディーシェクターの息子で 現在はアメリカのIRLのトップドライバーのトーマス・シェクターです。 彼と琢磨クンはフォーミュラーヴォグゾール時代から、ともにステップアップしてきてましたから 互いに最高のライバルであったようです。 残念ながら、彼は上の二人のようにF1に進むことは出来ませんでしたが IRLで2勝し、PPも8回獲っていることから その才能には疑いの余地がなかったことは明らかでしょうね。 そういえばトーマスは昨年のIRLの茂木でのレースで終始トップを走りながらも ラスト2週でガス欠で止まったことが私達日本人には記憶にあるところだと思います。 次にシリーズそのものが消滅し、イタリアからイギリスへと その活動を移してきたRCベネトンからは、後にミナルディからF1デビューする ニコラス・キエーサが参戦します。 当時、イギリスF3最速のサーキット、スラクストンでの初めてテストで いきなり2位のタイムを叩き出したことから、周囲の注目を集めていました。 以上のように、いずれのライバルも後にF1か他のトップフォーミュラーに昇り詰めた 強者ばかりの大激戦区で、結果的に琢磨クンはチャンピオンを獲ったのですから いかに彼がズバ抜けて速かったかが分かります。 今季は全く走らないマシンで大苦戦していますが 是非、またあの持ち前の攻撃的な走りで上位とはいわないまでも 入賞は果たしてもらいたいものです。 |
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