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BMW M1 Promotional cars from 1979 until 1980 | ||||||
BMWがランボルギーニとの共同開発により生まれたスーパーカー M1によるワンメイクレースが、1979年と80年の2年間だけ行われていました。 はてはて、M1のワンメイクレースを語る前に M1のその成り立ちをお話しましょう。 このM1が開発される10年ほど前の1972年にBMWが「BMWモータースポーツ」 俗に言う「M社」を設立します。 いわゆるメルセデスのワークスチューナー「AMG」が 元々はメルセデスとは別会社だったに対して 「M社」は純血のBMWの一族カンパニーだったというわけです。 そこで、それまでBMW自体が行ってきたモータースポーツ活動を一手に引き受け まずはそれまでも主な活動を行ってきた ヨーロッパツーリングカー選手権(ETC)の王座奪還を狙うことになります。 マシンはホモロゲーションを獲得を目指し開発された3.0CSLで 準ワークスともいえるアルピナ、シュニッァートと伴に強力な体制を整え 当初は3、3リッターの直列6気筒SOHCで 360馬力というエンジンパフォーマンスでしたが M社の技術力をもってして 翌73年にはエンジンヘッドを DOHC 24 バルブ化し出力は 一気に 430 馬力までアップしました。 73 年から2連覇を果たし、ワークスチームは第一戦を退きますが その後はプライベーター達が BMW の主役となって活躍し その後の 5 年間王座を守って 7 年連続で ETC のチャンピオンに君臨しました。 そして「M社」がターゲットにしたカテゴリーはグループ5という 前後左右に大きく張り出したスポイラーを装着した派手なマシンで争う いわゆるシルエットフォーミュラーというカテゴリーでした。 当初は4 気筒の DOHC エンジンを搭載した 320iを ベースにしたマシンで 1977 年にクラスチャンピオンを獲得しますが それまで BMW は CSL でオーバーオールのチャンピオン狙うもの 強大な 750 馬力を誇るターボエンジンは非常イン信頼性が低く ことごとくトラブルに見舞われ、直接のライバル「ポルシェ 935」 の後塵を 拝する結果となっていました。 そこでチャンピオン奪還のためにスタートしたのが「E-26プロジェクト」でした。 そしてこの「E-26」こそが「M1」を表すコードネームなのでした。 シルエット・フォーミュラでスタンダードなツーリングカーに限界を感じた BMW が、エンジンをミッドシップマウントしたスーパーカーの開発を決定したのでした。 しかしBMW自体にはこの手のプロジェクトの経験がなかったため スーパーカーの開発に経験豊かなイタリアのランボルギーニ社と手を組み デザインもイタリアのイタルデザインが担当することになりました。 ところが、このプロジェクトは紆余曲折の末に遅れに遅れ 当初の目的であったシルエットフォーミュラーで活躍することなく プロジェクトは頓挫してしまう結果になってしまいました。 しかしこんな素晴らしいモデルをそのまま腐らせてしまうのは「勿体無い!」 っということでと、BMWがM1のプロモーション活動的な意味合いで始まったのが このプロモーショナルレースでした。 F1の前座レースとして、M1のワンメイク仕様車を製作し 当時のF1ドライバーのドライブによって、開催されたものでしたが レース内容やM1自体が派手だったのと、参戦ドライバーが全てF1ドライバーだったり 設定された賞金が非常に高額だったことから 非常にインパクトの強いレース、っというよりはイベントでありました。 また、当時の記録によると シーズン前にF1各チームが独自にBMWから、このM1を購入し 自ら改良して参戦していたらしいです。 もちろん当時は今よりももっと財政的にも厳しい小規模チームが多かったですから 全部のチームがエントリーしたわけではなかったそうですが・・・・ ちなみに初代79年チャンピオンはニキ・ラウダで 80年はネルソン・ピケ(上のマシン)がチャンピオンを獲得しました。 やはり当時のF1勢力図がこうしたサポートレースにも反映されていたようです! かなりの意気込みで企画、製作されたM1でしたが 実際に日の目を見たのはワンメイクレースという ちょっと中途半端な感じでしたが BMWにとって今のトコロ、最初で最後の純粋なスーパーカーということで BMWフリークの間では名車として 後世に語りつながれようとしています。 |
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