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Benetton B194 Ford 1994:M・Schumacher
またまた手前のチェーンが邪魔だけど
今回はずーっと年式が新しくなって
シューマッハの初タイトル獲得マシンであるベネトンB194フォード。

まっ、シューマッハのことはちょっと置いておいて
今回はこのマシンをデザインしたロリーバーンについてお話したと思う。
彼は前身のトールマン時代からこのチームに籍を置いていたが
その頃は今ほどイマイチパッとせず
1990年から代表に就任したフラビオブリアトーレにより
起用された天才デザイナー、ジョンバーナードの加入により
ますますその立場は居心地の悪いモノであった。
しかし、時代はジョンバーナードの機械的なデザインから
空力を重視したデザインへと意向していたことから
バーナードの影響力という物は次第に薄れつつあったのである。
事実、初めて吊り下げ式のフロントウイングを採用したのは
バーナードがデザインしたベネトンB191とされているが
実際にそのデザインの陣頭指揮をとったのは
ロリーバーンとされている。

しかしロリーバーンのデザインしたマシンが全て優秀だったかと言えば
必ずしもそうではない。
空力を重視のマシンは当たれば非常に高いポテンシャルを発揮するが
コースが荒れていたり、ドライバーのそのクセに合わなかったりすると
非常に神経質かつ扱い辛いマシンになってしまう。
それは90年に当時レイトンハウスでデザインしていたエイドリアン・ニューエイ作の
レイトンハウスのマシンがバンピーな路面で悪名高かったメキシコでは
予選落ちしたにも関わらず
翌フランスGPではフラットな路面で定評のあったポールリカールでは
イワンカペリが終始トップを走り続けれたこと、がそれを証明している。
ニューエイのデザインしたマシンもその繊細な空力性能の影で
非常に扱いに注意が必要なマシンであることは
今日にマクラーレンを見ていても明白である。

話は戻るが、バーンがデザインした当時のベネトンのマシンは
完全にシューマッハスペシャルのパッケージであった。
っというのも、彼のドライビングスタイルは非常に特殊で
フロントに全ての重点を置き、ステアリングでマシンを振り回す
完全なカートスタイルの運転だからだ。
このマシンでは余りにハンドリングが神経質過ぎて
他のドライバーには操作し辛いこと、この上ないのである。
今日のバリチェロに至るまで、シューマッハのパートナーが
活躍出来ない!というのは、こういうコト起因しているのだろう。

シュミレート上ではもの凄く速い!というのが
今日の空力至上主義のF1マシンであるが
一歩間違えれば、もう最悪なのも現実。
しかし、今年から施行されるV8エンジン化により
ポテンシャルにおいて空力の占めるウエイトはますます増えるだろう。
ともすれば、パッケージングのスペシャリストとも言える
バーンの重要度はますます重くなる。
本人はさっさとプーケットでダイビング三昧の生活に戻りたいらしいが
(私も早くタイに行きたい!)
現実には中々難しい日々が続くのだろう!
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