Arms and the Man

2001年10月 GAMS MARKET2に展示させてもらった作品で1989年パナマ侵攻時の第82空挺師団兵士です。これはEUROPA MILITARIAシリーズ82nd AIRBORNE DIVISIONという写真集の中に出ていたものを再現、タイトルもその中からのパクリです。実際の写真もそうですが草もほとんど生えていない大地に立っているため台座自体もあっさりとしたものになってしまいました。


ボディはドラゴンのクルツ。私的に普通の顔領域の部類に入るヘッドなので気に入ってます。これが決定版という感じで出たドラゴンの初期版リップストップWoodland BDUを着用。ただ上着のポケットの位置、腕周り生地構成が実際のものとちがってるので修正してます(この写真ではぜんぜん判らんですね)。ベストは40mmグレネード弾20発以上をたわわに実らせたもので実際着たら重たそう。台座自体は自作でオールナット(色)の水性ニスで着色してます。地面は壁補修剤、土が盛り上がってる部分はスタイロフォームでかさあげしています。1/35なら戦車1台くらい載せたヴィネット大の大きさですが1/6だと一人が精一杯です。ネームプレートをつけるとアクセントになってくれます。
同、後ろからの撮影。このベストは背中がぱっくりと開いてるのです。21stの現用米兵(製品名失念)に付いていたものはこれが再現されてませんでした。他装備は私のワンパターン装備。ヘルメット背面にキャツアイ付けてます。
ヘッドのズームアップ。ドラゴンの現用米軍ヘルメットはとてもPASGTヘルメットとは思えないところがあるのですが、主にカバー縫い目が表に出てるところが問題でしょうか。これは21stのヘルメットにドラゴンのヘルメットカバーを被せています。縫い目がヘルメット内部に入るようにサイズを修正しています。ディテールアップの基本としては偽装用の穴をヘルメット周辺にあけてます。チンストラップの金具はすごく見づらいですが自作したエッチング金具を使用。実物を1/6にスケールダウンしたのですが生地を通す穴が小さく、入れるのに苦労しました。そのわりに存在感ないですね。
左腕に貼られたパッチ類。レンジャー彰はドラゴンの製品そのまんまですが、オリーブドラブに着色してます。82空挺師団AA(All・American)のパッチはアームズマガジン等で著名なKAZさんの謹製パッチを縁に膨らむインクペンで刺繍された雰囲気にしてます(わかりづらいね)。US国旗もKAZさんからもらったデータからアイロンパッチで製作、上記同様にふちの処理をして黄色(実際には金色っぽいのかも?)に着色。写真では判りづらいですが腕の生地構成を2枚にしています。ドラゴンの製品(他の製品もほとんどそうですが)は生地1枚を筒状にしています。実際は2枚の生地で腕の筒をつくっており、生地を2枚に裁断して縫い合わせてます。
ベトナム戦あたりから現用まで使用されているグレネードベストを再現。自作カスタムグレネードベストです。ドラゴンの40mm弾をポケットに入れてますがほとんど見えてません(T_T)。ポケットのカバーの端末部分は実物はミシンで縫われているですが、今回は小さすぎて再現を断念。上記膨らむインクでステッチ風にしてますが接着剤のカスしか写ってない。肩から裏面にかけてはメッシュになってます。 
ヘルメット内部のアップ。ヘルメット内部の再現は3回ほどやりましたが、ヘルメットのグラスファイバーらしき目の表現が難しいです。これは模型店で見つけたF1模型用のグラスファイバー目のシールを貼り付けたものです。カスタムの楽しさはいろんな素材をいろんな所に使ってイメージを広げられるところでしょうか。


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