[6V6G PushPull パワーアンプ]
 6SL7-6V6G-H10_10-5AR4  
更新日:2002.9.15
        


  6V6 と言う真空管は一般家庭向けのアンプ、電蓄用途のいわゆる民生用真空管と
 言うのが色濃いのですが、実際にはプロ機器への適用例は数多くあり、決して安物
 では無いと言えます。それに、民生用といっても一般人が機械を扱う時はずさんな
 であり、設置場所の環境も機器にとっては劣悪なのですから、ある意味プロ用機器
 よりも耐久性が必要となってくるのではないでしょうか。
  ここで、6V6を使用したプロ機器の中に Langevin 130B型 と言う業務用アンプが
 あります。片chが6SL7 一本と 6V6 2本だけで非常にシンプルな構成になっていて、
 且つ、6V6の PushPullなら回路電流も少ないので大容量の電源トランスは不要でコ
 ンパクトなアンプが作れます。
  元々、「魅惑の真空管アンプ」下巻に掲載されている6SC7を前段に使用した 6V6
 PushPull アンプを一度製作したのですが、NFB無しの回路のためふかふかの低音と
  従って、ジャンク品の電源トランスの容量でも十分余裕があり、手持ちの部品と弁
 当箱シャーシ(ココ)をかき集めてご覧の様な仕上がりとなりました。
例によって参考文献のコピーです。(またですか。)
 回路図はこちら。片chが6SL7 一本
【M先生に捧ぐ】
   このアンプは学校のクラブの顧問であった先生の遺品(電源トランス)を使って作
 ったアンプです。 亡くなられた後、学校を訪問した時に先生の同僚の方から「球
 アンプ用なので君に。。。」と譲り受けた物です。
  M先生もオーディオアンプを自作していて、コストを落とした金田式アンプを作
 っておられました。
  今、私が所有している古い「無線と実験」誌は、生前、先生から頂いた物で、そ
 れが今のアンプ作りやオーディオの重要な参考資料になっています。

【参考文献】
  ・無線と実験 1997.11  誠文堂新光社  Langevin 130-BとWE 94-A       渡辺  直樹著
 


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