[FET OTL パワーアンプ]
2SK134/2SJ49 更新日:2003.11.2
'83年頃、「無線と実験」の誌上で
新井晃さんが連載執筆されていたシン
プルオーディオシリーズのアンプです。
それまでになかった石のキャラクター
を重視した設計法で、当時「無線と実験」
誌上で話題になったものでした。
当時、小遣いをはたいてトランスを
特注し、訳もわからないままコピーし
て作った覚えがあります。
このアンプに使われているMOS FETは
オーディオの終段として非常に人気の
高かった石でしたが、残念な事に製造
中止になっています。
半導体は球に比べて製造期間が短く同じ型番の物を複数の会社でシェアして製造
するという事が殆どないので、一旦製造中止になってしまうと二度と作られる事は
ありません。
従って、古い製作記事などを見て同じものを作ろうとしても石を入手することは
きわめて困難な状況です。
そういう意味においては球の置かれている状況が如何に優遇されているかが解る
と思います。
ここで使用されている2SK134/2SJ49は現在廃品種となっていますが、
残っていたパーツを利用して何とかアンプにすることができました。
【参考文献】
・無線と実験 1983.8月号 誠文堂新光社 MOS-FET OTL パワーアンプ 新井 晃著