ベニテンさんに素敵なシャーシ枠を頂いたので、それを元に以前から計画してい
たアンプの製作に取り掛かりました。
計画していたアンプと言うのはメタル管で構成した6V6アンプです。原典は「魅惑
の真空管アンプ下巻」の7C5プッシュプルアンプで、それぞれの球をメタル管に置換
えました。初段は6SF5、位相分割段は6SN7ですが、メタル管は無いので6J5を 2本使
い計6本のメタル管が並ぶ事になりました。
シャーシの枠は200×300×55mmですので、小型のステレオアンプか、モノラルア
ンプ1台分が丁度のスペースとなります。
天版はヘアーライン加工済みの2mm厚のアルミ版を使用。底版は1.5mm厚の普通の
アルミ版です。両者共200×300mmのサイズですが、シャーシ枠に載せた時の見映え
を考えて2mm程サイズをつめて198×298mmに加工しました。加工はハンドニブラで
少しづつ喰わせるという地味〜な手法ですが、案外簡単に出来ます。
後、枠に取り付ける穴の位置は手持ちの鈴蘭堂SL-300シャーシの底版をテンプレ
ートの代わりにして合わせました。(写真右)
底版は1.5mm厚のアルミに四角のばか穴をあけてアルミのパンチングメタル板を
裏からあてました。ここはネジ止めではなくリベットで止めています。
裏から見るといかにも細工の具合がバレバレですが、外見は結構良い感じに仕上
がりました。
塗装が完了し、仮の組み立てをして確認をします。塗装の色はミリタリーなイメ
ージを出す為ディープオリーブを選びました。茶色っぽく見えるのがミソです。
画像はアンプの外観を確かめる為、仮組みを行った状態です。ここまでくると、
見た目は完成している様に見えます。。。(^^;;;
パイロットランプはもちろん電球。 Metal管はヒーターの灯りがみれないので
6.3V電球で視覚的なアクセントをつけました。それから出力トランスは当初、山水
のFW751を使用する予定でしたが背が高いので一回り小型のREXの出力トランスに変
更しました。この方が高さが揃って見た目が良くなります。
ちなみに、シャーシ加工が下手なので外側から取り付ける部品を多用してシャー
シ加工の穴や断面部分を隠す様にしています。
配線は特に凝ったものではありませんが、出来るだけ無駄な引き回しを避ける為、
手書きの実体配線図を描きました。
手持ちのパーツを使ったので種類がまちまちです。一応これで組立て完了。
【参考文献】・「魅惑の真空管アンプ下巻」浅野 勇 監修 誠文堂新光社