「ハーネスみなわ」についての久留米福祉たより91号より

視覚障害者パソコン講習会

『ロータスボランティア』から、『ハーネスみなわ』へ

昨年の春、当会に、福岡県盲人協会青年部の松尾義行さんより、パソコン講習会を開催するにあたり、「ロータス(MSDOS)」
を指導してくれる講師を探して欲しいという話がありました。「ロータス」は表計算ソフトで、これを利用すれば、仕事面でもっと便利になるからというのが理由です。早速、パソコン点訳ボランティアをしている『PC点コミの会』に相談したところ、講習会で使用するテキスト等の点訳変換作業については支援できますが、ロータスの指導は無理だろうということになりました。 

その後、『PC点コミの会』のメンバーの中に、『シニアネット久留米』のメンバーがおり、電子メールで、ロータスを指導をしてくれ
る方を募集して頂くことになりました。この『SNK』というのは、インターネットを通じて、熟年世代の生きがいと仲間づくりをしながら、ボランティア活動を行うことを目指しているグループです。

事情を察して、メンバーの中から、10数人の有志の方が指導や世話係として支援しようという気運が高まり、色々な分野で活
躍する方たちによる『ロータスボランティア』が誕生し、平成10年7月、『視覚障害者パソコン講習会』が久留米市総合福祉センターで、開催されることになりました。 

講習会は、半年間に6回開催され、音声対応のパソコンを使用しましたが、回を重ねる度に、受講希望者やボランティアが増え、今年2月の最終回には、NTT久留米支店の協力を得て、インターネット体験やメールの送受信、ホームページ探索なども学習しました。 パソコンの技術を習得できれば仕事面で便利だからと考えていた受講者も、今では、仕事以外の趣味の面等でも幅広く活用できる喜びを味わい、インターネットにも興味を持ち始めています。練習を重ねるうち、メールの送受信や多くの情報収集もできるようになり、今までより世界が広がったと実感しています。  

本年度も7月から、講習会を開催しますが、今回は、もっと色々なことを学びたいという受講者の希望もあり、「Windows 95/98(ウィンドウズ)」を中心に学習する予定です。

当初、この『視覚障害者パソコン講習会』で支援する方たちを『ロータスボランティア』と呼んでいましたが、さらに、幅広い内容で色々とチャレンジしながら続けて行くためにも、別の名称に変えた方がいいのでは、ということになり、『ハーネスみなわ』が新に候補に上がりました。

「ハーネス」は、受講者側のネーミングですが、目の不自由な方を先導する盲導犬に装着されている「ハーネス」から来ています。この「ハーネス」は、目の不自由な方にとって、視覚の役割りを担う盲導犬の動きを感じ取るために、とても大事なものです。 

「みなわ」というのは、支援者側のネーミングですが、この二つの名前を一緒にして、『ハーネスみなわ』と呼ぶことにしました。 県盲人協会青年部の松尾さんをはじめ、支援者の皆さんは、今後も参加者の輪を広げて行きたいと考えており、講習会の内容がバラエティ豊かで、受講者の希望に添ったものとして持続できるように頑張って行きたいと話してます。本年度の『視覚障害者パソコン講習会』の予定は、次の通りです。《日時》

7月18日(日)8月8日(日) 9月12日(日) 

10月17日(日) 11月21日(日)

平成12年 2月8日(日) (いずれも、13時〜16時まで)

《場所》久留米市総合福祉会館2階集会室

10月より場所を 久留米リサーチセンタービル (百年公園内) 地下1階に変更しました。

          (〒839-0861 久留米市合川町2432-3)