Beatles ビートルズ (1)
ロックンロールで始まりロック界にポップ・アートを創造したグループ.伝説のグループというには尚早かもしれない程この世界では影響が大きい.多くが分析されているがビートルズはラブ・ソングメーカーだから恋愛の過程で時期を分けて考えている.即ち、恋愛・失恋・結婚・離婚という過程に当てはめると作品も以外に分析しやすい.「ラバー・ソウル」「リヴォルバー」は失恋期にあたり、恋愛で酷く疲れた自分を見つめている作品で最もナイーブでシリアス.「サージャント・ペッパー...」は色々ありましたが結婚しましたという感じ.「ホワイト・アルバム」で一緒にいるのも大変だよというとになり「レット・イット・ビー」で流れに任せておしまいにしたいのが見え見え.立つ鳥跡を濁さず的「アビーロード」.こうも嵌まってしまうことも驚きだが、やはりビートルズからして人生は十人十色の恋愛ですね.一言声をかけるならこういいたい.信じられるのはヨーコだけというジョンの気持ちも解からなくは無いがはやく目覚めてよ.一生懸命なのは解かるけどもっと自分を見つめてよポール.わが道を行くだけじゃ甘えともとれるよジョージ.本当に付いて行けないのリンゴ.ビートルズの作品に出来不出来を言うならば商業主義に徹した作品でこの頃の映像は上手に行かなかったことが解かる.「イエロー・サブマリン」のアニメーションLPはさいたるもの.他の映像物も出来はよくないが歌とは無関係.偉大なるかな!
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Please Please Me 1963 LP 英デビュー作.63’/3/23に発売.ビートルズは正確には61’3/21にキャバンクラブデビュー.シングルの成功があってのことだったからレコード会社も慎重だったのだろう.61’12にブライアン・エプスタインがマネジャーになっている.ダンス・ホールのライブ・バンドが主な仕事だったが、62’7にEMIと契約し(プロデュサーはジョージ・マーチン)結局レコードに狙いを絞ったということになる.英ではパーロフォン、米ではキャピトルが配給に当たったがこれが大いなる問題の根源.前者を信じなければいけないのです.デビューシングルは「love me do」/「P.S.I love you」、次いで「please please me」/「ask me why」を発売後LPとなる.この4曲の中では「please please me」が一番.しかしこのLPのA@が最高傑作.こんな感情は一生に一度、初恋の時にしかないのだからいつ聴いても響く永遠の名曲.リードヴォーカルはポール.しかし今聞けば、デビューシングルは地味だ.2ndと逆の方が良かった.LPではオリジナルはそれなりに楽しめる. |
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With The Beatles 1964 LP 日米のデビューアルバム.米は1/20発売、本邦は「ビートルズ!」4/5発売で衝撃はこちらから.英盤は63/11/22発売2枚目の「With The Beatles」.しかしこのタイム・ラグが問題.英盤に「抱きしめたい」は入ってない(シングルで63/11/29発売)、英盤ではビートルズのルーツが探れる選曲になっている.基本的にはロックンロールだろうがポップ系.時にジョンやポールがシャウトするのが新鮮.シャウトというのはR&Bの十八番.R&Bが彼らのルーツの1つでは在るだろうが、ポールが好きなのだと解かるのはずっと後のこと.荒削りな演奏もアレンジがシンプルでまとまっており若いエネルギーが充分に伝わってくる.本邦デビューの日本盤では「抱きしめたい」がA@に位置していることは大変素晴らしい.邦訳はオーバーな表現.AA、AE、が大変心地よいし恋している雰囲気が以上に良く出ている.ジャケットも新鮮で、以後皆横並びに真似たジャケットが流行. |
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A Hard Day’s Night 1964/7/10 LP 邦名「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」.彼らの主演した映画のサントラ盤.純粋なサントラ盤は米UAのものでB面は構成が違っている.英盤(7/10発売)と邦盤は同じ構成.実際に使われたのはA面の7曲.注目すべきは全曲オリジナルでエレキとアコステイックを使い分けたこと.後者はミディアム・スローなロックバラードに効果覿面で新境地を開くことになる.A@はやはり「a hard day’s night」にきちんと邦名をつけるべきだ.この曲にしてもそうだがイントロが凄く印象的な曲が多い.「ジャァーン」はロックの凝縮したエネルギー.それが後期になると凝って来る.「I want hold your hand」「a hard day’s night」「can buy me love」辺りでビートルズのhard R&Rの形が見えてくる.先行のSP「long tall Sally」/「I can call your name」. |
未購入 |
*英未発売 Something New 1964 LP 米キャピトルの編集LP.7/20発売. |
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Live At Hollywood Bowl 1964 LP 8/23、65’8/30ロサンゼルス同ホールでのライブ.発売は解散後で米1977/5/4、英13日、本邦20日.ビートルズにとって最も貴重なライブ. |
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*英未発売 No2 1964 日本で2枚目のLP.選曲は日本盤独自のもの.英の2枚目「With The Beatles」からの選曲もあるがルーツは見えない.ジャケットにキャピタルとあり米国経由のLPだから商業主義が買っている.しかも英盤はモノラルであるのに米盤は最初から擬似ステレオ録音. |
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*英未発売 No5 1964 日本とヨーロッパの一部(ドイツ)のみでの発売.録音は63’らしい.「No2」とこのLPを聴くとビートルズがR&Bを好きなのが良くわかる.特にポールのシャウトはリトル・リチャードにオリジンがあり、ジョンはチャックベリー.ロックン・ロールとR&Bに基盤がありコーラスとハーモニーで肉付けブルース色を求めない結果、垢抜けした明快なロックロール・ポップが生まれたのだと思う.正反対はストーンズ.米国では「65’」のネーミング(写真) |
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Beatles For Sale 1964 LP 先立って「I feel fine」/「she’s a woman」のSP11/27発売.LPは英64’12/4、本邦65’3/15発売で通算4枚目.米での成功を背景に登場.初の見開きジャケットが泣かせるね.14曲中6曲がスタンダードナンバー.「A Hard Day’s Night」同様ビートルズ節が定着.ACEはジョンの熱唱.Fはポールのリトル・リチャードばりのノリが聴ける.歌(特にポール)・演奏とも上達が著しい.ロック,ロック・バラードをしっかり抑えはいるが覇気が無いんだなジャケットの写真のように.ジョージが軽快にギターを弾いているし、カントリー調の作品が多い為もある.曲がバラエティになってくるとポールの才能が開花して、ジョンの一本気なパワーは少し落ち気味かな.BKはエルビス風な歌い方だ. |
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*英未発売 Y 1965/6/14 米編集のLP.話題が2つ.1つは「bad boy」は英国より1年半も早く発売されていたこと.2つ目は「yes it is」というジョンの曲はこのLPでしか聴けないこと.「For Sale」以降ではどのジャケットと比べてみても4人の顔は素的.他は非常に疲れた顔をしているからかなり忙しかったのだろう. 表紙に使わせて頂きました.笑顔、笑顔です. |