今年のGWは曜日のせいか、はたまた先週から引き続き治らないカゼのせいか
気分が盛り上がらない。昨日は息子も咳をしだし私とカミさんは熱が下がらない。
どこかに行こうか? 社宅でおとなしくしカゼを治すべきか思案をしたが、旅は移動
する生活と考えれば、その生活の中でカゼも治せば良いと思い出発することにした。
カゼを治すためにはゆっくりとお湯に浸かりノンビリしようと言うことで、13の外湯
があり、それら全てが無料という信州は野沢温泉
に行ってみることにした。途中信州のガイドブックを見ていたら、善光寺では7年に一度の
御開帳があると言うことで、なんだか良くはわからぬがついでに行ってみることにする。
天気晴朗なれど熱高しの中、仙台を午前9時過ぎに出発し、山形県・新潟県を経由し
途中1100円分だけ上信越自動車道を通り5時近くに360Kmを走りぬき無事
野沢温泉に到着。
早速温泉街の中を今日の宿泊場所を捜しながら徘徊してみる。GWの一日前と
いうことで閑散とした感じだ。そばに駐車できるスペ−スのある共同浴場を見
つけとりあえず風呂に入ることにする。この時カミさんはダウン、子供2人の面倒
を私一人で見ながらの入浴となった。脱衣所と洗い場には仕切りがなく浴槽は
大理石造?かな、お湯は熱くとても入れないがちゃんと水道がついているので
ジャンジャン薄めて入る。ちなみに入り口には「賽銭」とかかれた木箱があったが
これは志を入れるものだろうと解釈し3人で300円を入れた。後々見てたら
ほとんどの人は入れていなかった。風呂上り、温泉街から少し離れるが村役場
隣にあったトイレ付駐車場でPキャンプ、お仲間は4,5台ほどだった。
今日はなんか寂しいなとビ−ルを飲みおとなしく眠りにつく。
二日目スタ−トです!!
ここの駐車場は静かで良いのだが体調のせいか、朝5時に目覚めてしまった。
家族はまだしっかりと夢の中にいるようなので、私一人だけ共同浴場に朝風呂
に向かう。熱めのお湯で体はシャキット目覚めた。せっかく早く起きたのだから
時間は有効に使おうとカップラ−メンで朝食を済ませ、長野市・善光寺に向かう。
まずは地図を見ながら善光寺に向かうが、すでに渋滞が始まっていた。この状態なら
空き駐車場を捜すのも大変だろうと街角で見かけた駐車場に車を停め歩いていくことにした。
この時まだ時計は7:20AMを指しているのだが、門前町のあたりでは結構な人が出ていた。
大人500円の入場料?を払い列の後ろに並ぶ。ここから前立本尊を拝むまでには
およそ1時間チョイかかった。驚くべきはこの混雑の中、割り込み、割り込みでいつのまにか
前にせり出している家族、お父さんと思われる方は結構お年を召しているのに御開帳を
拝みに来て人の迷惑顧みずいい根性だ!!何とか前立本尊様を拝み(この間はわずか
20秒ほどかな)、次はお戒壇めぐりをする。お戒壇めぐりは御本尊真下の真っ暗な回廊
を巡って「極楽の錠前」を捜すという探検チックなお話なのだが、実際に巡って見ると
本当に真っ暗で娘は泣き出すしまつ。まいったぁ〜〜〜!!「極楽の錠前」なるものは
前の人から順番に鳴らしているのですぐわかった。これで我が家にも平和と大金が転が
り込んでくることだろう。
”ん〜〜〜〜 きっと、きてほし〜〜〜〜ぃ!!”
とそばでカミさんが叫んでいる。
時間はまだ昼、そんなに遠くなさそうなので戸隠神社に行ってみることにする。
途中で有名な戸隠そばを食べてみようかと思ったが、時間的にどこも観光客で満杯
状態、あっさりとあきらめる。奥の社の入り口付近の駐車場に停め、2Kmほど先
の奥の社まで杉並木のなか石段を登りながら、娘をダッコ・オンブとカミさんと2人
で苦労を分かち合いながら行く。たどり着いた奥の社はモルタル造りの「うみゅ〜〜、
なんか思ってたのとイメ−ジがちがう!!」という感じ。もっと鄙びた威厳ちゅうもんが
あると思っていたのは、私のかってな思い込み・・・・・・。
しかし、しっかりと参拝し思いっきり神社周辺の空気を吸い込んだ。神社に着いたら
ジュ−スを買ってやろうと息子をだまかし連れてきたのだが小店、自販機ともに無し。
せめて空気だけでもと・・・・・・・・・・。
長かった2kmの道のりを今度は引き返すのかと思うと足も重いし、娘も重い(しっかり
育ったものだ)。途中、参道の両側を小川が流れているのだが、息子がそこに小枝等
を小船に見立てて流しているのだが、流すたびに言語明瞭意味不明な言葉を発していた。
それは「実験・対策・ふつうの味噌汁」
と言いながら枝を流しているのだ。本人に、意味とどこで覚えてきたのか聞いてみるが
「わからん」との事、けどなんとなく俺も気に入ってきた。
時間は3時過ぎ、ここからなら妙高高原を抜け燕温泉にいけるだろうとまずは妙高
高原にむかう。最短ル−トを地図を頼りに行くと冬季間道路閉鎖で除雪をしていない道
が現れた。次に近いル−トを捜し向かうが又も冬季間道路閉鎖の看板。地図で行くと
一度ふもとまで降りて別な第三のル−トを行くことになるが、夕方になっていることもあり
この近所(赤倉温泉)にある滝の湯に向かう。
大人800円を払い中に入る、岩造りの露天風呂はそれなりに広く高いところから滝の
ごとくお湯が注いでいるのだが湯温が低く寒い。小さな洗い場のそばに小さな風呂が
あり、ここは多少熱くこちらの方が落ち着く。観光地だからしかたないとは思うが少し
値段が高いと思うのだが・・・・・・。
さてそろそろ本日の宿泊地を探さなくてはとカミさんと相談したら、カミさんが昨日
一度も入浴できなかった野沢温泉にもう一度止まることにした。温泉街の入り口あたり
にトイレ付一泊1000円の有料駐車場がある、周りの共同浴場に近いことから今日は
ここでPキャンすることにする。さすがにGW初日駐車場はほぼ満員、Pキャン仲間の
6台ほどいた。止まる場所が決まれば早速にぎやかな温泉街を家族でそぞろ歩きし、
共同浴場に向かう。ここの風呂は1階が女性用、2階が男専用となっている2階建てだ。
男専用の湯船はエメラルドグリ−ンのお湯だが、入浴後カミさんと話をしていたら女性
の方は違っているようだ。なんでだろう〜〜、なんでだろう〜〜。もしかして1階と2階で
は引いてる原泉が違うのかなと思ってしまう。風呂上がりにビ−ルを飲み今日も静かに眠りつく。
三日目もスタ−トだよ!!
翌日も朝5時に目覚めてしまう、なんと健康的な生活だろう。会社に通っている平日には
ありえないことだ。
さてさて日曜日だけは温泉街の中に朝市が立つと言うことで、優雅にパ−コレ−タでコ−ヒ
を沸かしブレックファ−スを取った後、バスタオル片手に出かけてみる。ちなみに左の写真は
その時の模様、これが朝の6時20分だなんて信じられますか?すごい人ごみだ。せっかくの
朝市なのでたまたま見かけた履物屋で、息子、娘に草履を買ってやることにした。
200円ほど負けてくれた2足で2000円ナリ、いい思い出になるだろう。人ごみをかき分け
向かうは共同浴場の中でもいちばん有名「大湯」(上の写真の真中だよ)に行くが、やはり今
の時間でも人が多すぎて子供連れでは入りにくい。ここはチョット遠いが「麻釜湯」に向かう。
(上の写真左)
思った通りこちらはすいていて、水道水で薄めながらゆっくりと浸かる。
風呂上りに、野沢といえば野沢菜漬、野沢菜を温泉で湯でるTVでお馴染み麻釜を見に行く。
小雨の中湯煙のなか情緒豊かな上の写真右です。(アングルが悪かったな!!)土曜サスペンス
劇場の舞台になりそうな麻釜を後に朝市方面に戻るが、途中またすいてる共同浴場
を見つけ、カミさんはもういいと言うことで息子・娘を連れて2連荘です。風呂上りはスッキリ
疲労感???。
さてこの後はどこに行こうか、昨日は燕温泉に入れなかったので何処か秘湯に行きたいな
と考え、そう遠くもなさそうなので
「信州地獄谷温泉・後楽館」
に向かうことにする。なんかのCM
で、雪景色の露天風呂に野生の猿と一緒に入浴しているシ−ンで有名な温泉だ。地図を見ながら
渋温泉側から向かったが、9:30だと言うのにもう駐車場が満杯ということで上林温泉の方へ
誘導された。
上林温泉側からは駐車場から1.8Kmの道のりとなる。(冬季間はこちらアクセスするそうだ)
多少の登り下りはあるが割りと平坦な道だが、2歳の娘連れではやはりオンブにダッコで
体力勝負だ。
実は恥ずかしながらここに着いて始めて知ったのだが、後楽館と川をはさんで向かい側には
ガスが噴出している天然記念物の
「大噴煙」
があり、そこから山を少し登ったところには
「野猿公苑」
という観光地があった。そのためにすごい人・人、後楽館自体は秘湯のム−ド
漂う鄙びたいいム−ドなのだが周りが・・・・・・・。気をとり直しまずは露天風呂へと向かうが
ただいま掃除中で入れないと言うこと。ここでおかみさんと俺の会話!!
俺 「掃除はどれくらいかかるんですかネ?」
おかみ「今日はなれない人がやっているから時間がかかっていてね!!
私も心配いなんだけど、急げと言っても急ぐような人じゃないしね!!」
俺 「午後になったら入れますかね?」
おかみ「午後だったらなんとか大丈夫かもしれない」
とここで公表したら、掃除の人に悪いような会話があった。
とは言ってもまだ10:30、風呂に入れるまではまだまだ時間がある。
とりあえず、後楽館の出店ではじめて「チマキ」をほうばりながら五月の節句を口ずさんでみた。
あきらめて帰ろうかとも思ったが、昨日は燕温泉をあきらめているので、なんとしても
ここだけは入っていくぞという気力が沸いてくる。(めったにないことだ!!)
しかたなく「野猿公苑」に大人2人1000円を払い中に入ってみる。本当は地元青森には北限
のニホンザルがいるし、白神山地とかでキャンプをしていると野生の猿の群れが良く見られる
のでわざわざ金を払ってまで見たくはなかったのだが。しかしここのお猿さんたち、野生の猿
と言いつつも、ずいぶんと人間慣れがしている。観光客の間を毛が触れるくらいに堂々と
歩いている。
わかりずらい左下写真の説明(良いカメラがほしいな):
ここの猿は世界で唯一温泉に入るということで有名だ。そのせいか野猿
公苑の中には、世界でここだけ?猿専用露天風呂がある。いつその露天風呂に猿が入るのかと、
じっと見つめる観光客の群れがいた。
ちなみに猿は周りを跳ね回るだけで露天には入りませんでした。
じっとり汗ばむ真昼間、猿は入いらねぇだろうなぁ〜〜〜!!
ここ野猿公苑に向かう道からは後楽館の露天風呂が丸見えだ。来た時は掃除の方が見えていたが
帰りは少しだけ湯がたまっているのが見える。ヨシ!!たとえどんなにお湯が少なくとも
腹ばいになっても俺はあのお湯に入るぞと、映画「海峡」の中で高倉健さんが
「マンモスが渡った道を俺達も渡るんだ!!」と叫んだ同じ意気込み(だと思うが!?)で向かう。
【この文章で真意が伝わった人は偉い、博識で豊かな文学センスがある】
さすがにカミさんはここの露天風呂はパスし、俺と息子が大人500円を払い、ウヌウヌと
露天風呂を目指す。お湯はまだ半分ほどしか入っておらず少しでも深い所を捜す。周り
を見渡せば、川向こうには大噴煙を見に来ている観光客がうじゃうじゃ、また向かいの山
の中腹あたりには野猿公苑に向かう観光客がうじゃうじゃ!!別にこちらは見られて困
るわけじゃないが、見せられた方はあまり良い気分じゃないだろうなと気を使い立ち上がる
度にタオルを腰に巻く。やはりここはCMにもあるように、雪の降る中、周りに観光客がい
ない中で入るのがベストだろう。それともう一つ、気温が高いせいか、掃除をしてすぐのせいか
お湯がものすごく川の匂いがする。内風呂の方は木造りの浴槽に木造の小屋のような
鄙びた風情、これはGOOD!!湯加減もバッチリで露天風呂よりこちらの方が落ち着くなぁ〜
とのんびりする。 露天風呂、内湯と一時間近くも息子と入っていた。
風呂上り食事をとった後は車までまた山道を引き返し、さてこの次はどうしようかと地図を
眺める。奥志賀高原から陸の孤島・最後の秘境の観光地、秋山郷に抜ける道をみつけ
行ってみる事にした。すばらしい青空の下、春スキ−を楽しむ家族でホテルの駐車場は
満杯のようだ。ここで注意深い看板を見つけた【法律によりここでのPキャンプを禁ずる】なる
ものだ。うみゅ〜〜〜〜そんなこと禁止した法律ってあるのかなと不思議に思ったが、ホテル
の駐車場ならば何かの法に引っかかるかもと無理やり納得する。さらに野沢温泉・秋山郷に
向かう枝分かれのところまで来たが、ナァ・ヌァント・・・しばし絶句、5/31まで雪による
交通止めだそうだ。雪深い地元青森でもGWあたりに雪による閉鎖はそうそうないぞと唖然とする。
ここからだと抜け道は無く来た道を引き返すしかなく、さてさてどうしたものやらと考える。
万座、草津温泉に行こうかとも考えたが昨年のGWに行っているでパス。気力が萎えていく
のでとりあえずそろそろ帰ることを考えようかと新潟方面に行くことにした。
県境を越え新潟
県に入ったのでそろそろ今晩の宿泊地を考えないとと、道の駅ガイドブックを眺め温泉付
の道の駅「じょんのびの里」
に行くことにした。ここは、キャンプ施設に宿泊施設、温泉施設
に昔の豪農風レストラン、体験工房、子供用の遊戯施設に広大な駐車場がある。しかし
どこにも「道の駅」の看板が無く、不思議に思ったカミさんが施設の方に聞いたら間違いなく
道の駅だということだ。国道にも道の駅の看板は無く、「じょんのびの里」の看板だけだった。
ちなみに「じょんのび」とは自然の豊かな所という意味だそうだ。今日はここのレストランで
夕食をとりついでに生ビ−ルも注文し幸せ、し・あ・わ・せ。今日のPキャン仲間は10台ほど
だが、国産のキャブコンと友達と思われるバスコンの方が離れているところでだが、発電機
を回しライトを付け宴会をしていた。たしかに広々とした駐車場で混んでいる訳ではないのだが
こちらが先に眠りにつこうとすると音が耳につく。やはり発電機の使用は9時くらいまでに
して欲しいものだ。

当然4目もスタ−トだぜよ!!
今日は7時に起床だ、なんか今回はカゼで体調が悪いせいかゆっくりと寝ていられない
ようで、けっして健康的ではないようだ。最終日ということで朝食は軽くカップラ−メンにし、
昨日見かけた、子供の遊戯施設のに遊びに連れて行った。仙台でも結構大きな遊具(フィ−ルド
アスレチックを組合わせスベリ台をくっつけたようなやつですよ!!)
置いているところもあるが、ここのはワンランク上の大きさだ。ほんまにジョンノビ!!
10時くらいになったところでそろそろ仙台に戻ろうかと出発、高速料金が払えず一般国道を 新潟市までいくがついつい新潟中央からは高速をつかわさせてもらう。カミさんはなんて
太っ腹なトウチャンだと尊敬の眼差しで俺を見る。サビシィ・・・!!来た時と同じように 山形県は小国をとおり帰るが、途中南陽市まで来たところで夕方になり赤湯温泉の共同
浴場によって行く。ここではカミさんは体調不調ということで、息子、娘を俺一人で引き受けた のだがなんと・・ハプニング!!
【2007,12.18 訂正】
実は本来ここには、娘の面白い自虐ネタを書いていたのだ。しかし娘も小学生、もしも同じ学校の友達にこのHPを見られたらまずいかなと削除することにした。
いつの日か再度載せてみたいもんだ・・・・・・・・・・・・・・・・
では、では!!
このお風呂で活躍したせいか仙台に着くころには気がもうろうとなるほどカゼがぶり返し、
社宅に着いた頃には38度を越えていた。善光寺の御開帳の御利益が、
あったのか・なかったのか、次の日は会社を休み病院通いでした。
その後完全復帰したのは10日もたってからだった!!
今回は出発前からカミさんと俺の体調が悪かったのだが、「旅は移動する生活」、
そんな時もあらぁな・・・・・・・
きっとこのいいかげんな性格がDNAを通じ息子・娘に・・・・・・・
ウンチするなよ!!
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