マグロに乗った兄妹!!
6月16日〜17日 青森県 下北半島

6月16日 下北半島・大間にて

 前の日の夕方に息子が海釣りをしたいというので、青森港・中央埠頭に出かけたのだが、フグすら釣れず、周りを見わたしても他の釣り人たちも釣れていない。やはり湾内は無理かな。それならば津軽海峡まで行ってみよう、どうせなら最近とくに有名になった大間でマグロを食べながら釣りをしようと出かけた。
 青森市からでも大間は遠く、3時間ほどかかりようやく着いた。まずは定番の本州最北端の碑を写真に撮り、ついでにマグロのオブジェも見てみる。あまりに有名なので本HPでは小さく1枚だけ写真を載せておく。

マグロに乗った兄弟だぁ〜い

 さて昼飯はこのへんでと思ったが、そこは観光地、やはり値段は高い。それにマグロ丼は置いているが、刺身は売っていない。予約販売はしていたけども。それならばと町内にあるマエダストアーに行ってみる。刺身コーナーを覗いてみるが、大間産はなく外国産に深浦産(青森県・西海岸)が置いてあるだけだった。たぶんここで取れたのは他の大消費地に持っていかれるのだろう。青森市内の市場ではよく目にするのだが・・・・・。結局昼ごはんは、カツ丼弁当を買い込み、再度最北端までもどり海を見ながら食べた。
 食事の後はいよいよ釣りだぁ〜!! 子供でも危なくない所をと捜すとしぜんと防波堤という事になる。大間港で北海道を見ながら釣りを始めた。
大間港にて 息子が釣ったカレイ
 家族4人でそれぞれ釣り竿を出すが、仕掛けの取り付けにエサの取り付け(青イソメ)と俺が釣る暇がないくらい忙しい。6時くらいまでねばり、俺がオレンジの縞がはいったベラを1匹、カミさんが同じくベラと小型のカレイとソイ、娘は釣りにすぐ飽きて防波堤で踊って遊んでいた。これらは食べるにはかわいそうとすぐさまキャッチ&リリース。そろそろ店じまいにするかと帰り支度を始めた時に、息子に25cm位のカレイがヒットした。それまで全然釣れなくて泣きべそをかいていた息子に、とたんにいきいきと笑顔が戻ってきた。う〜〜ん、最果ての地まで来たかいがあったというもんだ!!

 釣りの後は温泉だぁ〜と、最北端の温泉と言われる大間温泉・海峡保養センター(左、写真)へ向かう。ここの温泉は湯船もそれなりに大きいのだが、洗い場がそれ以上に広くおおらかな気持ちになれた。露天風呂はないがサウナは付いていた。ここでも他のお客さんが多くて風呂場での写真は撮れなかった。
 風呂上りに、夕飯を取っていこうとレストランによってみる。カミさんと子供達はラーメンを注文し、俺だけ1200円の刺身定食を頼んだ。当然マグロの刺身も付いてきたのだが、これが大間のマグロかどうかは疑わしい。店の人に聞いてみたい衝動に駆られるが、深浦産だとショックだなぁと訪ねるのはやめた。
  今夜のビバーク地は本州最北端の碑の前の、お土産屋さん裏手にある本州最北端のキャンプ場にした。ここは広くはないが、芝生のフリーサイトに障害者用トイレ、綺麗な炊事場が付いていた。
 ゴジラのDVDを見ながら本州最北の夜は更けていく。ちなみにお仲間は、トレラー1台にキャブコン3台にミニバンが1台であった。


6月17日 恐山温泉へ

 今日も晴天、太陽がまぶしい。朝食は軽くパンで済ませ、さっそく昨日の埠頭に戻り釣りを開始。
 息子と竿を交換し、俺は1280円で買ったチョイ釣り用を使う。しばらくすると、海草に引っかかったような重さが伝わってきた。何だろうとリールを巻き上げたら、カレイが食いついていた。ちなみに我家では海釣りでもキャッチ&リリースをするため、針の返しはヤスリで削ってあるので、引き上げにはテンションを保つように気を使う。安い竿は逆Uの字型にしなり、水から引き上げたあたりでリールが重さで巻き上げられなくなった。なかなかの大物だ。カミさんに道糸をたぐり寄せてもらいようやく引き上げた。 体長は35cmほど、もともとあまり釣れない俺としては我が人生最大級の大物だ。(ちょっとセコイな) 
 再度糸をたれると、ビクとあたりがきてこれまた重くユックリとリールを巻き上げたら、なんと2匹かかっていた。先ほどのよりは小さいが十分に大きい。これらは持ち帰りいただくことにした。
 9時を過ぎたあたりからあたりがピタリとこなくなり今回の釣りはおしまいという事にした。この日は結局俺の釣ったカレイ3枚だけで、いつも俺より釣り上げるカミさんはゼロ。昨日、1匹釣り上げた息子もゼロでご機嫌ななめになっている。父ちゃんだってこんなに釣れたのは初めてだと息子を慰めながら家路に着いた。
35cmほどのカレイ

我が人生最大級

(これは悲しい)

 まっすぐ帰るにはまだ早いと思い、途中で念願の恐山温泉に入浴していくことにした。大人500円の入場料を払い恐山境内に入り、ところどころに風車がたてられ荒涼とした荒地をウォーキングした。血の池地獄・賽の河原を巡り、死ねば誰もがここに来るという事なので、別に今日来なくても良かったかな、などと考えた。

恐山・境内

手前の風車よ悲しき者を慰めたまえ!!

血の池地獄だそうだ

賽の河原

男 湯 ・ 内 部 女 湯

 境内には日帰り入浴できるお湯が4ヶ所ほどあるようだが、そのうち参道に近い場所で男女別のお風呂に入った。本当は全部に入ってみたかったのだが、場所が場所だけに長居は無用と思ったのだ。(少し怖かったのだ。)
 お湯は上写真左にあるように薄いエメラルドグリーンで、温度は41度くらいだ。非常にノンビリとマッタリとできた。ただし途中で観光客のかたが「ここは足湯もできるんだってね」と入ってきて、そばで足だけ湯船につけていた。これには気分がそがれてしまった。足湯は禁止にしてくれよ!!。ちなみに入浴料金は入場料に含まれているので、全てのお風呂に入ればかなり得した気分になるだろう。ただしその後、あちらの世界に引き込まれなければよいのだが・・・・。
釜伏山展望台にて 展望台から見たむつ市

 恐山からの帰りにもう一つ、むつ市郊外にある釜伏山展望台にに寄り道をしていくことにした。青空の下、むつ市、陸奥湾が綺麗に見える。

 今回は天気に恵まれ、釣果も良かったので満足な週末を過ごすことができた。来週からはそろそろ梅雨に入いるだろう。しばし旅もおやすみになるかなぁ〜〜〜。