北 奥 羽
5月3日〜5日 青森・岩手・秋田


5月3日 岩手県北部


 今回のGWは遠くには行かず、近場の温泉でノンビリくつろぐことにして、岩手・秋田の温泉を巡ることにした。
 天気予報では晴天のはずだが、岩手に向かうにつれてぐずついた天気になってきた。今回目指すは、網張り温泉の西側に位置する一軒宿、滝の上温泉だ。
 まずは温泉の近所にある葛根田地熱発電所を見学しに行く。いたるところからもうもうと水蒸気が上がり太いパイプラインが走り回っていた。そばには今やお決まりとなった「特別警戒中」の看板がポツンと佇み行き止まりの道とあいまってなにか寂しげだ。
 中を見学できる訳でもなさそうなので、早々に滝の上温泉・竜峡荘に向かった。道路は細い無舗装、進んで行くと古い板張りの建物に着いた。
 時は昼、お湯に浸かるまえに軽く腹ごしらえと思い、一個50円の温泉卵を玄関前のウッドデッキらしきところで、家族でほうばる。これは美味しかった。その後は大人400円・子供200円を払いお湯にむかう。外見と同じく板張りの細い廊下を通り湯船に向かい、こじんまりとした白濁したお湯に身をしずめる。
 ふぅ〜〜、極楽、ゴクラク、59RAKU・・・・・・・。ちょっとぬるめのお湯は体の緊張を解き、まどの外の風景は心を解き放つ。ここもまた良い!! 泊まりたいもんだね・・・お金があれば・・・・!?

滝の上温 泉 ・ 竜 峡 荘 竜峡荘  湯船
 お湯でノンビリした後は遅い昼食をとる。小岩井農場方面に少し戻った所に天然記念物(もとなのかな?)玄武洞なるものがあり、そこの駐車場(綺麗なトイレ付)で我家定番ホットッサンドを食べる。
 ちなみにこの玄武洞、地震により崩壊してしまったものらしいのだが、元の姿が分らないのでなんともコメントのしようがない。現在は写真の様に立派な防護柵ごしにこれって何??っていう感じです。
 昼食の後はお昼ね。1時間半ほど寝入ってしまった。時刻は3:30PM、まだ早い、盛岡ジャスコに行ってみることにした。ここのジャスコは東北自動車道の盛岡IC近くにあり、高速を通るたびに青森ジャスコよりデカイような気がしていつか行ってみたいと思っていたところだ。 中に入ってみると、まだ新しく青森にあるよりはデカイ。またテナントも青森よりオシャレな店が多い。ブラブラ散策しているとYシャツ専門店があったので覗いていたら、若い従業員のオネーチャンの熱心さもあって、今風(織田裕二がTVドラマで着ているようなヤツ)のシャツ1枚と春向けのネクタイを買ってしまった。
 ジャスコを出るとそろそろ夕方、晩飯はどうしましょうかと家族で相談。ここまで来たのだから、盛岡市内に「じゃじゃ麺」を食べに行くことにする。
 途中コンビにでガイドブックを立ち読みして、よさそうな店を選び向かい、途中で石割桜近くを通りかかったので、30年ぶりくらいに見に行った。満開の時期は過ぎてしまったが、今での元気な様子だ。大きく石を割って生えている桜に子供達も感動したようだった。
 不来方城跡の前の道路に車を止め(チケットパーキング)夕暮れの繁華街を通ってみると、青森の繁華街はシャッター街になりつつあるが、こちらはまだ活気があるようだった。久々の盛岡市内、良い雰囲気!!
 じゃじゃ麺店はそんな繁華街からちょっと小路に曲がったような所にあり、カウンターと卓が2つくらいの小さなお店。家族全員「じゃじゃ麺」を注文する。この麺は細めのウドンに味噌が載っており、それをグジャグジャにかき混ぜて食べるというもの。スープは入っていない。麺を食べた後は生卵を入れ、それにチータンと呼ばれるスープ(これは別料金)をいれて飲むという2段回方式。薬味も辛い物から酢までありいろいろ楽しめるようだ。これに息子はご満悦、しかし娘は麺だけの方が良いとわけの分らぬことを言っていた。残念なことに盛岡市内、じゃじゃ麺屋さん、写真に撮るのを忘れてしまった、お腹がすいていたんだろうね!!
元? 玄武洞
石 割 桜

 店を出た頃にはもう暗くなっていて、今夜のビバーク地『道の駅 雫石あねっこ』を目指す。着いてみると駐車場はすでに満杯。GWらしいく車中泊の車で埋め尽くされていた。温泉付きなので人気が高いのだろう。
 その後は新たに購入した東芝のワンセグチューナ内臓のDVDで、ネットから落としたスターゲイト・アトランティスを見ながら眠りについた。

5月4日 乳頭温泉へ

【道の駅 雫石あねっこ】 の朝 田沢湖ををバックに朝食準備

 ここの道の駅は盛岡・田沢湖間の国道沿いにあるため、夜でもけっこう車が通りちょっとだけ騒々しかった。朝トイレに行くと洗面台には、歯磨きする人たちで行列ができていた。こんなところでの順番待ちの行列、ちょっとあきれて手を洗わずに出てきてしまった。

 朝飯は田沢湖を見ながら食べようと8時過ぎに出発。田沢湖そばの駐車場でカップラーメンで軽くすませ、乳頭温泉・鶴の湯を目指す。
 途中に残雪の中水芭蕉の花が咲いているのを眺めながら路の奥の鶴の湯に9:30AMに到着。日帰り入浴は10時からだというのですでに順番待ちの行列ができていた。右がその時の写真だ。さすが全国区で人気のある温泉だ。さてどうしようかと考えたが、過去に何度か入ったこともあるし、来ようと思えばいつでも来れる所なので並んでまで入ることもあるまいと他の温泉に行くことにした。
 乳頭乳頭温泉の最深部にある孫六温泉に久々に行ってみようと車を進めたが、曲がる所を見落としてしまいアレレとなってしまったがどうにか駐車場にたどり着く。ここの宿は駐車場から、坂を下り細い橋を歩いていかないとたどり着けない。昨日の竜峡荘と同じく秘湯のムード満点だ。、


これが乳頭温泉 最深部にある孫六温泉だぁ〜〜

 ここの温泉にはかれこれ二十数年前に、会社の友人方と作ったサークル・秘湯研究会で泊まったことがある。その時は酒に酔った殿方が、せんべいの耳を持って露天風呂に浸かり湯船にばらまいてしまったのだ。その後はお湯にふやけた耳を、だしが利いて「おいしい、おいしい」と食べつくしていたっけ・・・・・・・その方の名は・・・ここで書けるわけないよな、H.M 、T.F さんね!! そんな事を思い出しながら、川のそばの男女別の少しぬるめの湯につかりここでもの〜んびり、の〜びり。
 駐車場に戻り、少し早いがアンパンで昼食をとりお昼寝モード。目が覚めたら小雨が降っていてどうしようかなぁ?近くにはもう一軒、黒湯温泉がある。ここにも久々に入ってみようと行ってみる。
黒湯温泉 受付
黒湯 湯畑??

 ところどころかやぶき屋根の残る建物に、小雨の中、意外なほど観光客が訪れていた。息子と二人で混浴露天風呂に身を沈める。孫六温泉よりは熱めで気持ちがよい。ふむぅ〜〜〜、ブクブクプックン、心もネイキッド。
 
 風呂から上がりそろそろ晩飯をどうするか相談する。田沢湖駅前まで行って、食道でも探すことにした。途中の水沢温泉の近くに「友情の滝」の看板を見つけ、そういえばこの辺にそんな名前の滝があったなと寄っていくことにした。車道から少し入った所にそれはあり、2本ならんで落ちているから友情の滝なんだろうなと勝手に解釈した。
 田沢湖駅に着いてみると、今や秋田新幹線の停車するモダンな建物に変わり、前面には秋田わか杉国体の大きな看板も掲げられていた。駅前広場も綺麗に整備され、食道もみんな新しくなっている。
 駅前の食道で、ざるそば、稲庭うどん、親子丼など大して豪華でもない夕食をとり、今晩のビバーク地、田沢湖周辺のトイレ付き駐車場に向かう。


5月5日 新玉川温泉

 昨夜は田沢湖の見える駐車場でビバークしたのだが、夜中から明け方にかけてすごい雷が鳴りどうしだった。近くに落ちた時には娘も起き出して一言「こわぁ〜〜い」とつぶやいていた。ポップアップルーフに寝ていたカミさんもずーっと寝れなかったそうだ。今思うに、大木の下に駐車していたので移動するべきだったと思う。その時はなぁーにしばらくすれば行き過ぎるだろうと気にもしていなったのだが、危なかったのかも!?
 さてそんな訳で今日は朝から雨、昨日までは玉川温泉に行き、太陽の下で岩盤浴をしようかと思っていたのだが気持ちがなえてしまった。それではまだ入ったことのない、新玉川温泉にある「湯治館そよ風」に行って見る。
 近代的な建物だが、浴室は玉川温泉と同じく木作りとなっている。ここにも半露天的な岩盤浴がありじっとりと汗をかく。もちろん露天風呂もあるのだが、壺湯もあった。さてのんびりしようと思ってはいるのだが、やはり玉川温泉と同じ強酸性のお湯、50%とかに薄めてはいるのだが、病み上がりの体ではいたるところがピリピリしてきてそのうちに痛くなってきた。それでもサウナに入ったり壺湯に入ったりしていたのだが、そのうちに我慢できなくなり降参、息子を置いて先に上がってしまった。
 風呂上りには近代的な建物には似合わず卓球台があったので、子供達と初めて卓球をしてみたのだが、へたでへたで全然続かない。そうそうにこれも降参して、昼飯をたべに建物内レストランに行ってみた。値段はちょっと高かったが、ウズラの卵付きザルそばはうまかった。小雨の残る中、十和田湖経由で青森に帰ろうと出発!!
 途中家族にストーンサークルを見せようと大湯環状列石に寄ってみる。以前来た時は、道路わきに瓦礫が放置されてたような所だったが、今は周りに芝生が植えられ綺麗に整備されていた。しかも縄文集落のような掘っ立て小屋まで建てられ、お土産物屋さんにミュージアムまでできていた。

大湯環状列石という名称だと思っていたら

<=このような名称になっていた?
 十和田湖を眺めおろす発荷峠展望台に着いたところで眠気がさしてきた。(左は発荷峠からの十和田湖です) 今日はまだお昼ねをしていないなと、カミさんと二人スヤスヤ、子供達は任天堂DSを始めて静かに待機。
 目が覚めたら4時ごろになっていて、そのまま青森まで直行便。十和田湖はいつでもこれるから。

今回のGWは病気療養という事で、近場の北奥羽の温泉につかりゆっくり昼寝を楽しんできたが、やはり疲れはたまったようだった。しかし気持ちは非常にサッパリとした小さな旅だった。

今後は好きな事のみやっていこうと心に決めた旅だった。