誕生日には、小さな白神
5月24日〜25日 青森県鯵ヶ沢町


5月24日 誕生日イブ


 明日は息子の誕生日だ。我が家では家族の誕生日には焼肉ということになっているが、たまたま今回は日曜日にあたっているので、キャンプ場でバーベキューをしようということになった。今回は近所に
世界遺産の白神山地、の雰囲気をまねたミニ白神がある、鯵ヶ沢キャンピングパーク(長平青少年旅行村)に行くことにした。天気予報では晴れのマ−クだったが、青空は見えず薄曇りの空の下出発。
 焼肉を美味しく食べるためには、まずお腹を減らそうと、ミニ白神を散策に行くことにした。ミニ白神では総合案内所 
くろもり館に立ち寄り、一般300円、小・中200円を払い入山許可書をもらい、ブナ天然林の中の遊歩道をおよそ2.8Kmを歩いた。

くろもり館


入山許可証
老婆の妖怪のような木 虫取りラケット持参
 森の中には、根元に近いあたりから曲がった木がちょぼちょぼ見受けられるが、これはきっと大雪に押しつぶされながらもがんばって成長してきた証なのだろう。
 ちなみに上右の写真で息子が持っているオレンジ色のバトミントンラケットみたいなものは、柄の部分に乾電池を内蔵していて、ガット部分に微弱な電気が流れ虫を感電させるというもの。蚊とか小さなハエくらいは取れるようだ。これは妹が誕生日プレゼントに送ったものだった。お兄ちゃんが大好きな妹です。

巣箱のような聴診器入れ
 森の中には、「聴診器箱・ご自由にお使いください」の看板があり、示された方向を見ると鳥の巣箱のような木の箱がある。中には聴診器が3・4個入っている。どうやら「樹液を吸い上げる音を聴いてみてよ」ということらしい。実際に聞いてみたのだが、かすかにゴォ−という音は聞こえるが、指を伝わって聞こえる自分の血流の音のような気もするし、うみゅ〜よくわからない。
 しばらく行くと今度は「熊の爪あとの」看板。矢印の方向にある木の幹を捜すとそれらしき傷跡がある。それほど大きなものではない。されどいきなりばったりとお会いしたらそりゃビックリすることだろう。娘はこれ以降「あるう日、森の中、熊さんにでああった。」と森の熊さんの歌を歌い続けた。それをそばで聞いているカミさんはムッとしていたようだった。
 コ−スの途中にある東屋で、コンビニで買ってきたおにぎりを昼食にいただく。後半はところどころ見事な木道が続き歩きやすいが、高低差も激しい。本来なら1時間半ほどで歩くらしいが2時間半ほどかけて無事くろもり館に帰ってきた。ちょっとお疲れだ。

 これで焼肉を美味しく食べられるだろうと、鯵ヶ沢キャンピングパ−クに向かった。ここでは当然ながら値段の安いフリ−サイト(2500円)を選んだ。フリーサイトでも2箇所だけは、すぐそばに車が停められるようだ。岩木山麓に広がる長平高原に、東京ド−ム8個分といわれる全国有数のキャンプ場、今宵もまた我が家の貸切だ。上空では、山采取りで遭難したらしい人を探すヘリが、遭難者の名前を連呼しながら旋回している。我が家らしいキャンプだ。
 今回は子供たちが自分たちでテントを立ててみたいということなので、必要もないのに3980円で買ったテントの設営を教えながらしてみる。時々ペグの打ち方が悪いなどと息子の頭をヒッパタキながらも順調に立ち上がった。次には焼肉のための炭の火おこし。誕生日の主人公の息子に激励しながらやらせてみる。やっぱり下手だ。まぁ今後の指導と本人のやる気の問題だろうな!!注意・指導が多かったせいか、今夜の主人公はむくれ顔。けど焼肉は美味しく食べつくし,めでたしめでたし。今回は我が家の定番・
ひがしやまの焼肉と、豪勢にヒレステーキを串焼きにした超豪華な牛焼きがあったのだが、食べるのに忙しく写真を撮るのを忘れてしまった。うむ〜残念!!


5月25日 誕生日には初体験

 明け方からは結構強い雨が降り、ポップアップル−フの中ではうるさく目が覚めた。8時ごろには霧雨程度になり、朝食にカップラ−メンをすする。小雨の中、なれた手順で撤収作業を行う。
 さてその後はどうしようかと考えたが、雨も降って外では遊べないことから、25Kmくらいはなれた
弘前市内にあるモンベルの直営店にテントを見に行くことにした。なんとなくテントでまったりするのもいいかなと思ったのだ。
 モンベル店内にはロッククライミングの練習コ−ナがあり小学5年から使用(1時間、500円)できるはずなのだが、低学年の子供たちがインストラクタ-の元で壁のぼりをしていた。尋ねてみると親がそばにいるなら小さくても使用可能ということだった。前々からこれに目を付けていた息子はさっそくやりたがる。当然ながらしたの妹もやりたがる。誕生日に壁のぼり初体験をさせた。
 最初はインストラクタ-の指導のもと楽なコ−スにチャレンジ。途中からインストラク-タのかたが、ほかの仕事で忙しくなったので勝手にチャレンジ。下で見ているとコ−スの取り方、手をかける岩の位置が悪いなど良くわかる。それで遊びだとは思いながらも下から指示をとばすのだが、これが息子には気に入らないらしく言う事をきかない。またまたご機嫌斜めだ。
 さてテントの方は、ム−ンライトの7型が大きさや設営が簡単なようで○だ。59800円という値段が問題なのだが、カミさんと2人買うかどうか結論がでず今日は素直に帰ることにした。

こうして息子10歳の誕生日は過ぎていったのだった。ア−メン