そば・そば・すこしだけラーメン
5月3日〜6日 福島県 少しだけ茨城県

5月3日 深夜割引のため走るだけの日

 毎年、毎年ほぼ例外なくGWの季節はやってくる。べつにGWだからという義務感ではないが、なぜかどこかに行かなくてはと気もそぞろになってくる。それではと前々から気になっていた、以前通りすぎただけの福島県喜多方市の山都町宮古地区のそばを食べに行くことにした。
 今回は
PSPにGPSアンテナを付け、MAPLUSポータブルナビ2を動作させた簡易ナビを装着して行った。これは33000円ほどで手に入るのだが以外に使える。音声ナビも使えて重宝した。
 JHのHPで確認すると、ETC装着車の深夜割引が4割引になっているのを知った。会津若松あたりまで走るのであれば、片道で4000円ほど安くなることになる。それならば午後に出発して高速で一泊し、次の日の朝から観光開始にすることにした。急ぐこともないので途中途中、SAで子供たちを遊ばせ、エスプレッソコ−ヒ−を入れてみたりとゆったりとして走る。磐梯山SAを今夜の宿泊地とし、いつもどうりDVD鑑賞をし御休みとした。
エスプレソコ−ヒ−で休憩 磐 梯 山 SA

5月4日 念願のそば・・・食べすぎ

 今日も朝から良い天気だ。そば屋さんには、11時到着で予約を入れているのでそれまで暇をつぶさないといけない。そうなればやっぱり朝風呂かなと、地図で温泉を探しナビでルート案内をしてもらい津尻温泉・滝の湯に向かう。8時に温泉に着いたのだが、宿泊客で混んでいるので1時間ほどづらしてきてほしいとのことだった。カミさんが他に温泉はありませんかと聞いたところ、強く「ありません」と否定されてしまった。
 ただ待っているのも嫌なので地図で他を探すと、山都町を越えたところに相川温泉というところがあったのでそこに向かうことにした。15分ほどで着いたのだが、温泉はすでに閉館されているようだった。さらに地図で探すとさらに奥の方に
温泉保養センタいいでの湯なるところがあるのでそこへ向かった。着いてみるとここもまた9時から入浴ということで30分ほど時間がある。近くの看板を見てたら、さらに奥には川入という民宿集落とキャンプ場があるようなので暇つぶしに行ってみる。細い山道、危険と書かれたオフロ−ドを越えて川入民宿集落に着いたが、そこから先はさらに狭い道なので今日はこれくらいにしておこうと引き返した。
危険の目立つ看板 温泉保養センタいいでの湯
 いいでの湯に戻り、大人500円できれいな露天風呂付のお風呂にぷくぷく〜〜〜!!
 朝日の差し込む中の露天風呂は最高。風呂上りにロビ−で売っている山菜を見ていたら、無性にたらの芽が食べたくなってきた。一パック購入、天ぷらにして食べよう。
 さてそろそろそば屋に向かっても良い時間、宮古地区に川沿いの狭い国道を通り向かう。けど以前来たときより道路整備が進み、狭い箇所が少なくなっていて俺的には残念な道路になっていた。
いいでの湯・露天風呂

 宮古地区では事前に予約していた徳兵衛に向かう。お店は一般の民家を開放したところにの広い座敷に通された。
 俺は予約時、コ−スだと最低でも3500円位するのかなと思い、そこまでなら出そうとカミさんに言っておいた。そしたら予約をしたカミさんは、そのとうり3500円のコースを頼んでいた。ちなみにこれってAコ−ス一番高いやつだった。
 おかげで左の写真を見てもらえばわかるとうり、そばが来る前に、山菜料理、天婦羅、岩魚の塩焼きに汁物などでテーブルがいっぱい。山菜料理にはこんにゃくの刺身も付いてきたのだが、初めて食べたがさっぱりとしてなかなか美味しいものだった。これらをつまんでいたらお腹がいっぱいになってきた。その後にどんぶりに入れられたそばが出てきたのだが、カミさん、子供達とも食べられなくなっていた。ここでは木のどんぶりのような器にそばが入ってきて、そこから付け汁につけて食べるのだ。1杯目のそばは汁にもなじみ、山形の板そばより腰が柔らかくおいしくいただいた。しかし2杯目、3杯目になるとお腹が苦しい、山菜料理を食べ過ぎたのだ。俺は根性出して食べたのだが、他の者たちはギブアップかなりきつかった。
 教訓、そばを官能したいのならば安いコ−スで十分。高いコ−スは山菜料理のフルコ−スと考えよ。そば自体は非常に美味しかったのだが、頼み方に失敗したようだった。ちなみにここのお店では、こんにゃくのお刺身+そば2杯で1500円のDコ−スがお勧めかな。それでそばが足りなったならば追加すればよい。
 食後は駐車場で昼寝タイム、お日様サンサン、ぽっか・ぽっかのなかでグゥ〜〜〜!!目覚め後はPSPナビに導かれ、会津若松市内に向かう。
 会津では亡き父の仏壇に奉げようと、絵ろうそくを買いに二十数年前の冬に一人尋ねたお店に行ってみた。使うことによって消えてゆく蝋燭に描かれた絵、そのはかなさを愛でる情緒。お店の中では絵付けの実演をしているおじさんが、仕事ををしながら息子たちに話しかけてくれとてもフレンドリ−だ。お店も、店の前の通りもレトロな綺麗な町並みになり、観光客がカッポしていた。
 七日町駅まで行ってみたら、観光用の色艶やかなこれまたレトロな周遊バスが走っていた。ちなみにこのバスの運転手さんは、まだ若い女性のようだった。
 会津はこのHPにも登場したが、いつもは鶴ヶ城・飯盛山を廻ってばかりなので久々に街中を探索してみる。七日町から、いつのころから名づけられたのか、野口英世青春通りを散策してみる。青春通りには、青春広場も造られており英世殿の像が建っていた。この通りも、俺の昔の記憶と違い道路はレンガが敷き詰められ、野口さんをイメージした街灯があしらわれ綺麗に整備されていた。
 
周遊バス 野口英世青春広場
 当初予定ではこの後は大内宿に行き、数年前に訪れ美味しかったそば屋さんで夕食をとるはずだったのだが・・・・。昼に食べたそばで、まだお腹がすかない。そばは明日にしようということにしてさてどうしようかと考える。今晩の宿泊地も考慮し、まだ行ったことのない湯西川道の駅に向かい会津西街道を南下する。
 夕方に着き道の駅を探索してみる。ここの道の駅には岩盤浴付きの温泉があり、また会津鬼怒川線・湯西川駅に併設されている。湯西川駅は地下に降りていったところにあり、地下鉄のホ−ムみたいになっていた。今夜はお風呂にも入らずレンタルDVDを眺めながら早めに眠りについた。
湯西川・道の駅 会津鬼怒川線・湯西川
5月5日 大内宿・念願のそば・・・さすが!!

 
目が覚めてみると昨日までの青空とは違い、どんよりとした小雨交じりの空だ今日も念願のそばを昼食に食べる事にし、朝食は質素にカップラ−メンだけにした。湯西川の温泉街に向かい、朝風呂でも浴びようかと思っていたら、日帰り入浴の看板に書かれた値段は1500円とか2000円とかでここではいるのはあきらめた。
 湯西川は、平家落人たちの隠れ里で売り出しているらしく、平家にちなんだ宿が多い。温泉街には落人の集落なるものが復元?保存?されていた。平家落人民族資料館をさがして街中を進んでいくと、何の店かは確認しなかったけれど傘に囲まれた民家を発見。単純にこんなところに傘屋はないだろうとは思った。資料館・平家の里はでは、料金表を見て静かに子供の手を引いて立ち去った。昨日の宮古地区でのそばコ−スにお金を使いすぎたのだった。
落人集落 傘屋じゃないだろうな
 温泉街を通る県道249号、山を越えぐるりとまわると会津西街道・川治温泉に着く。あえていつも通り細い山道を進む。川治温泉に着き、入れる風呂を探していたら川原にある露天風呂、薬師の湯の看板を見つけた。温泉はくにゃくにゃと曲がった道を鬼怒川に降りて行き、わかりにくい場所にあった。大人500円を払い男女別に分かれた湯船に向かう。
 湯船は2つあり、1つは岩に囲まれ屋根に覆われちょうど良い湯加減、もうひとつは囲いもなく今の季節ではちょっと温い。風呂に入りながら川面を眺めることはできないが、目を閉じればむさ苦しい浮世を忘れぼ-っとなる。
 さぁ〜て風呂も浴びたし次はいよいよ大内宿のそばだぁ〜〜〜!! 西街道を昨日と逆行して会津方面に向かう。途中湯野上温泉の手前で
塔のへつりの案内板があった。6・7年前にも、まだ幼かった子供たちをつれて来たなと寄っていくことにした。
 ちなみに
へつりとは長い年月をかけ、侵食と風化で山の側面にできた風光明媚な危険な崖?のことだ。前回はつり橋を渡った右側奥の方へは、足場が悪く息子と二人だけで行ったのだが、今は土砂崩れのためか立ち入り禁止になっていた。あの時はカミさんにおんぶされてた娘も、えらそうに川にダイブするまねまでしている。成長したねぇ〜〜父ちゃんに感謝しなさいね。
 お昼も過ぎたこの時間、後は寄り道せず大内宿に向かう。がっ・・・・・・・・西街道から大内宿に向かう県道329号に曲がったとたんに渋滞になっていた。PSPナビで確認すると、目的地まではまだ5Km位もありそうだ。さてどうしよう!?今回はあきらめて出直すかどうか家族で話合う。ここでどうしても行きたかったのはカミさんだ。カミさんの
どうしてもネギが食べてみたいという言葉で渋滞を楽しむことに決定。実は大内宿のそば屋さん三澤屋というのだけれど、このHP(2001旅:ホワイトアウトの撮影地を尋ねて)でも軽く書いているのだが、2001年に奥只見湖から桧枝岐村経由で帰った時にも寄り、その旨さに感動していた。そしてここのそば屋での食べ方は、後年TVでも放映されていたのだが、器からそばを箸で付け汁に移し、あとはネギ一本を箸の代わりにして食べついでに薬味としてネギもかじるというやり方だ。その時カミさんは、テーブル代わりに使っていた囲炉裏にネギを落としてしまい、ネギを食べられなかったのだ。リメンバ− 三澤屋のネギなのだ。
 渋滞くらいGWの名物だぁ〜いと暇つぶしのためにDVDで
ダイハード4を見ながらカタツムリのごとくしずしずと進む。駐車場に着いたのは2時間後だった.。
 さっそく三澤屋に向かうと行列ができていた。1時間待ちとの事なので予約を済ませ、町並みを散策しに出かける。小雨降る中たらたら歩いていくと、子供の顔くらいの大きさの煎餅を売っている店があった。1枚250円だったので2枚購入し、家族全員で茶をすすりほうばった。
大 内 宿 でかい煎餅
 さて1時間ほど経ち三澤屋に戻り、念願のそばを注文。名物の高遠そば(1050円)をカミさん、水そば(1260円)を俺と子供たちが頼んだ。囲炉裏の縁をテ−ブル代わりにして、ネギを箸代わりに、薬味の大根おろしを入れて食べる。やはり美味い、最後の1本まで美味い、さすがだ。
水 そ  高遠そば  ネギ
 食べ終えたらもう5時近くになっていた。さてこの後は高速の深夜割引を使い帰路に着くだけなのだが、家族会議の結果どうせここまで来たのなら喜多方ラ−メンも食べていきましょうということになった。暗くなった道をひた走り、喜多方市に到着。喜多方ラ−メン館の駐車場に車をとめ、PSPのナビをたよりにあべ食堂に向かう。着いてみると時刻は7時ちょっと前、本日の営業は終了の張り紙、しからば近所にあるまこと食堂に行くがここも本日終了、しょうがなく駐車場までもどる。ふと見ると道路のすじ向かい側に、喜多方ラ−メンののぼりを立てている営業中の店があった。迷わず入いり、メニュ−にある頑固ラ−メンを3つ注文。子供たちは、まだお腹がいっぱいらしく2人で1つなのだ。


 そばも食べた、ラーメンも食べた、後は帰るだけだ。会津若松ICから高速にのり、途中で安達太良SAで心安らかに眠りに着いた。
 実は俺、先月の始めまで、また入院していたのだが、その間ず〜っと春になったら旅に出たくてウズウズしていたのだ。旅はやはり生きること、そして移動する生活だ。