白神ライン & 三十三霊場
2010’8月19日 〜 20日 青森県・白神山地わき
8月19日 復活SW

 6月の初めにカミさんが運転中に対向車の右折に巻き込まれSWフィ−ルドデッキが重症を負ってしまった。修理代は106万円ほどだった。今回は相手車(運転者は30代中くらいのおばさんでした。)が前方確認をせず右折したということで過失割合は1:9となった。当初は車の現在価値が30万円くらいにしかならないということで、三十数万円の修理費をこちらでも負担しなければならないということだった。(詳しい説明ははぶくがそういう事だ。)
 買い替え等も考えたのだが、今までずいぶんお世話になってきたし、壊れたままで廃車にすることはどうしても忍びない思いがあり修理に踏み切った。1ヶ月半の修理期間を終え無事に我家に帰ってきたのだった。そうしたら相手の保険会社から、現在価値が実は七十万円ほどありましたと、お詫びの連絡があった。フィ−ルドデッキの価値が認められたということだ。(一般のSWなら二十二万円だそうだ)十九万kmも走行した平成12年車としては破格の価値だろう。自己負担は十万円くらいに収まったが、こちらはぶっつけられただけなのにという思いがありどうも釈然としない。


 しかしそこで気を取り直し久々のキャンプに出かけることにし、世界遺産白神山地の干渉地帯に西目屋にあるアクアビレッジANMONに向かった
 そこそこの天気のもと、2005年にも訪れたキャンプ場に向かう。最近は津軽三十三霊場のお遍路を始めているので、目屋の手前にある清水観音により納経帳に朱印をもらっていく。
 三十三観音は山道を登ったところに多く清水観音も長い石段を登ったところにある。京都のかの有名な清水寺のように柱の骨組みで崖っぷちにへばりつくように建てられている。まわりの雰囲気は最近はやりのゲゲゲの鬼太郎モ−ド、妖怪に「こんにちは」と挨拶されそうだ。ちなみに左の写真の右隅に、なにやら座敷童子的なものがいるがこれは我が娘だ。



 今年の夏は記録的な猛暑、例年のこの時期の青森ならすでに冬篭りの準備を始めているのだが、今日も三十五度近くまで気温は上がっている。キャンプ場についてすぐに場内を流れる川で水遊びの開始だ。以前(2008’)に来たときには暗門の第一の滝は落石のため行けなかったので、今回は行ってみようかと家族に声をかけるがカミさんも子供達もケッコウということだ。おれ自身もめんどくさくなってしまいパス。
 今回のキャンプサイトは安上がりな川原のフリ−サイト五百円のところにした。テントもタ−プすら立てるのもめんどくさくなり、ポ−ルを使わず車にタ−プをくくり付けるだけにした。
 当然夕食も手抜きになり、パックのおでんをなべで煮るだけで済ませる。後は場内にある露天風呂で汗を流し、今夜はDVDも見ずに眠りにつく。暑さのせいで何事もやる気が起きないのだ。夜はそれなりに暑くなく眠りにつけた。



8月19日 白神ライン

 うす曇の朝の目覚め、軽くパン食で済ませる。今日はここから日本海側の岩崎村まで抜ける、通称「白神ライン」を走ってみる。現在はカッコ良い名称がついているが以前は「弘西林道」と呼ばれていた荒れた道だ。二十年ほど前にオフロ−ドバイクTW200で通り抜けたが、乗用車では大変だろうなと思っていた道だ。世界遺産に登録になってからは少しずつ整備が進んだようでタクシ−も走るらしい。
 キャンプ場を出て9Kmくらい行った所にマザ−ツリと呼ばれるブナの巨木がある。以前も見たのだが再度訪ねてみた。前に見たときよりも大きくなっているようだった(^^;
 道はところどころわずかだが舗装されていて、ほとんどがフラットダ−トでそれほど走りづらくはなかった。何箇所かの橋も立派なものに架け替えられている。トイレも3箇所に造られていて女性の方でも安心して通れるだろう。途中でカップラ−メンをすすり、ゆっくりと走りぬけたら日本海側に抜けるのに三時間くらいかかってしまった。残念だったのは今の季節は道端の木々が青々と茂り、白神山地の風景は殆ど見えなかったことだ。雄大な風景を気軽に見れると思ってくると、甘かったねという事になりそう。


 

マザ−・ツリ−

名も無き滝

川の上流が白神山地

白神ライインはこんな道

 日本海側に抜けてからは北に向かい、海に沈む夕日が見える露天風呂で有名な不老不死温泉に寄っていく事にした。実はここの温泉は以前にも来たのだが、海辺で泥色のお湯はベトベトしているようではいらなかったのだ。そして今回入浴してみた結果は、夕日を見ながらだと良いのだろうが、やはりサラリとしたお湯の好きな俺としてはチョットという感じだ。完全に俺なりの個人的な感想なので、皆さんも機会があれば一度入って見てください。



海の向こうに夕日が沈む


 風呂上りには、昨日に引き続き津軽三十三霊場めぐり、深浦町にある十番札所「春光山円覚寺」によっていく。山門の入り口には今は懐かしい、手押しポンプがあった。子供達が使ってみようとしてたのを見ていた近所のおばさんが、今は壊れていて少し呼び水を入れてあげないとだめなのよと、小さなたらいに水を汲んできて入れてくれた。その後ポンプを押すと無事水がジャンジャンくみ上げられた。子供達は大喜び、おばさんありがとうございました。なを、写真を撮り忘れてしまった。
 深浦町には九番札所の「見入山観音堂」もあるので訪ねてみる。ここの参道も山道の上り下りがあり、入り口にあった金剛杖を借りてきたのだが、かえって邪魔になってきた。途中に人一人が入れるよう洞窟があり「胎内くぐり」かと思ったが、中はすぐに行き止まりになっていて窪みのようなもんだった。
 山道の途中には「ケッパレ」(津軽弁でがんばれの意味)とか「あとすこし」と書いたノボリをもった観音様が励ましてくれる。たどり着いた本堂は岩の隙間に無理やり建てたような舞台づくり、ちょっといえいえかなり感動もんです。



参道の山道

「ケッパレ」の旗 このあと少しの旗 すぐそこの表示


なかなか感動ものの造りです




 八番札所「高倉神社」も帰り道の鯵ヶ沢町にあることからまたまた寄り道。鳥居をくぐるとお約束の急勾配の階段だ。百三十八段、あるという。それでもここは階段だけなので楽な方かもしれない。お参りをし、駐車場まで戻ってみると、黄色い大きな蛾を発見。羽の大きさは20cmはありそうだ。チョット羽ばたいたら迫力ありです。それにしても綺麗なもんです。なんという種類なんでしょうかね?



 久々の白神ラインだったのだが、整備されすぎていてチョットつまらない気もした。もう少し荒れたままにしておいたほうが、環境保護になるのではないかなと思ってしまう。もっとも白神の良さは道路からさらに奥の奥、人力でようやくつけるくらいのところが魅力あるところなのだろうから道路を車で通っただけでは簡単には分からないのだろう。。
 それよりは地元であまり気にもしていなかった、三十三霊場めぐりの方がいがいと感動があり良かったという感じだ。

 子供達の夏休みももうすぐおしまい。今年は事故のせいと夏の猛暑のせいであまり遠出する気力が無かった。青森ですら気温35度を超え、毎日エアコンの前で涼んで眠っていたのだ。
早く涼しくなってくれぇ〜〜〜〜〜〜!!