評価・検査

 高齢者や中途障害者の摂食嚥下障害のようにシステム化された方法論はありません。

 子供たちの摂食訓練は、発達を促す(機能を作り出す)という点で、高齢者のケースとは、方向も目的もまったく違うからです。

 大変難しいと思います。

 嚥下造影

 

主観的検査

 

 

 

 

 

訓練はどのように?

 

間接訓練

食物などを介さない安全な訓練法です。

地味な取り組みですが、直接訓練に入る前に必ず行います。口腔ケアや歯磨きも広義の間接訓練といえます。

@ 口腔顔面の過敏の除去

 口や顔の筋肉が、自由に動くためには、外からの刺激に対して適切に反応しなければなりません。

 肌に手が触れただけで、体が硬直するようでは、食物が口に取り入れられたときに正常な動きは出ません。

(しびれた足に触られた感じと考えていいかもしれません。)

 やさしく抱きしめるような感じで過敏をとります。やっているときは、気持ちを伝えるのですよ。

A 口腔周囲および頸部の筋肉のストレッチ

 筋肉は、常に緊張して、すじの様になっています。そういう場所を探して、ストレッチかマッサージをしてあげましょう。次第に、柔らかく、抵抗感もなくなっていきます。

B 鼻呼吸

 鼻で呼吸できなければ、正常な飲み込みはできません。

 耳鼻科的な疾患(鼻道が狭くなっていたり、鼻アレルギー)がないことを確認する。

 口をふさいで鼻で呼吸の練習をしてください。

C 唾液の分泌促進と空嚥下

 唾液腺マッサージを行うと唾液の分泌が盛んになります。そのあとあごの閉鎖介助をして、唾液を嚥下させます。(最重要訓練)

D 歯磨き

 口をあかない場合は、口をあけないで歯磨きする。ハブラシを咬む場合は、かむ面の歯磨きを無理にしない。こういった当たり前のことを繰り返すと、自然と歯磨きができるようになる。発想の転換をしてください。

直接訓練

 

 

 

 

 

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