1995年5月3日 納沙布岬(北海道根室市)
記念すべき岬探訪の1箇所目。といっても、このときは岬探訪というよりは日本の端に行ってみたいという気持ちだけで、本土最東端を目指した記憶がある。

東京は春から夏への気候だったが、この地は冬から春、あるいはまだ冬でもおかしくないような寒さだった。温かいカニ汁が美味で、カニを実家に送ったのを覚えている。
1995年5月5日 宗谷岬(北海道稚内市)
2日前の納沙布岬と同様、日本の端へ行こうというマインドで目指したので、この頃はまさかこの後何度も宗谷岬を訪れるような岬オタクになるとは思わなかった。

納沙布と異なり晴れ渡っていたが、人生20年で最大級の強風に晒され、滞在時間約30分の記憶は目にゴミが入りコンタクトレンズが大不調に陥ってまさに悲惨な目に遭ったことくらいであった。
1995年5月5日 ノシャップ岬(北海道稚内市)
本土最北端は宗谷岬で、ノシャップ(野寒布)岬は何の枕詞も付かないのだが、稚内中心部から程近いので宗谷岬に行く前に立ち寄った。

2日前に訪れた納沙布岬と同様、高い灯台が印象的であった。ノシャップ岬と書かれただけの殺風景な看板が、これといって特徴のない岬ということを表しているようで、少し寂しかった。
1996年1月14日 入道崎(秋田県男鹿市)
案の定と言うか、冬の東北の岬に訪れている観光客はわずかだった。観光客が居ること自体が奇跡かもしれない。ここは北緯40度線上にあり、ニューヨーク、北京、マドリードと同じ緯度である。

・・・と書かれてある標識を見ても、いずれも行ったことがないのでピンと来ず、ただただ自然が創り出した造形ともいうべき岩と、その岩に打ちつける日本海の荒波だけが印象に残った。
1996年1月15日 竜飛崎(青森県三厩村)
入道岬からさらに北へ、津軽半島最北端の竜飛崎。天候は悪く北海道は見えるか見えないか微妙な視界であった。旅人はほぼゼロであったが、土産物屋が1店だけ開いていて感動した。

東、北、西からの波が交わり、突風がその三方向から吹き付ける。階段国道、岸に打ち上げられた流木、海面100m超の眺望・・・、あらゆる光景が「冬の岬」の代名詞になった。
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市区町村名は探訪当時の名称です。
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