学校選択制を視察する。 静岡県浜北市
                  自民党市議団
 平成14年2月12-13日、自民党市議団は、学校選択制を実施している静岡県浜北市を視察しました。
浜北市は静岡県の西部に位置し浜松駅から遠州鉄道で20分と至近のため、浜松市の近郊都市として発展し、人口86000人の市です。産業は、浜松市の発展と共に輸送用機械や電気機械の下請け企業が進出し、近年「浜松テクノポリス」地域内と言う事で先端企業の進出もあると言う事です。又、温暖な気候を利用してのマキを中心に庭園樹、各種苗木の生産が盛んな所と言う事です。畑には立派なマキの庭園樹が目につきました。又、農協経営の大規模な園芸センターがあり週末には多くの近隣の市民の来訪があると言う事です。
 浜北市は、平成15年度より同じ中学校区の小学校であれば自由に選択が出来る「学校選択制」を導入しました。ただ、浜北市の場合は小学校入学時の選択と言う事でした。三郷市でも平成16年度より小中学校の選択制が実施されますので、父兄の方の対応がどの様であったか、又問題点はどうか視察してきました。
私は、三郷市の小学校から私立中学校への進学率を考えると、ある程度小学校入学時から慎重に学校を選択するのではないかと予想していましたが、小学校入学者900人に対し1名の希望しかなかったと言う事でした。以外な結果でした。何故この様な結果になったかの問いに対して、各学校が地域との関係を大事にし、学校ボランティアを公募し「環境に関する事、教育活動の支援」等多くの市民の協力があると言う事でした。小中学校17校に対し平成14年度は延べ15000人以上のボランティアの協力があったと言う事です。学校側としても、6月と3月に3日間一斉公開をし、又各学校が独自に公開をし、平成14年度は延べ7000人の市民が学校を訪問したと言う事です。又、学校に対する評価を「教師は本より、地域の保護者、子供たちにもしてもらう」と言う事で、いわば多くの色々な立場の市民との関わりあいを持つ中での選択制の実施であったと言う事で、結果的に少なかったのではないかと言う事でした。
中学校の選択制の実施については、現時点では考えていないと言う事でした。
 浜松市周辺では、私立中学が少なく、教育熱心なのはむしろ公立と言う事で東京周辺とは事情が異なるのではないかと言う事も言われていました。
 三郷市でも選択制が実施されますが、各学校が地域、保護者、市民に対してより開かれた学校運営をし学校の状況を知ってもらう事が大事な事ではないかと思いました。
 翌日、出発までに時間がありましたので、個人的にタクシーをとばし大規模な雨水の貯留地を見学しました。浜北市は東に天竜川が流れていますが、天井川と言う事で度々氾濫に合い11カ所の貯留地がありその中で最大なのが梔池(クチナシ)雨水貯留地で、多目的広場、公園が整備されていました。
又、今回はヤマハのピアノ工場も見学しました。
                          色々話を聞く      市の模型の前で   JAの園芸センター     市最大の貯留地