自民党市議団7名は、2月5−6日、広島県尾道市の駅前再開発事業を視察してきました。
尾道市は、映画監督の大林氏の尾道三部作や新尾道三部作等でも全国に知られるように成りましたが、市政の歴史は古く明治31年に
市政がひかれ、本年104年目と言う事でした。地勢的には平安時代の荘園米の積出港、中世には、対明貿易船や北前船の寄港地
近世には、内海航路の寄港地として繁栄しました。当時、豪商が競って建立した寺院が市内に現在25寺あり、尾道市の貴重な観光資源
に成っています。又、林芙美子や志賀直哉等文人墨客が足を留めた地でもあります。穏やかな瀬戸内と向島を前にして、坂道と寺院が点在す
る歴史と文化の町と言う印象でした。
尾道市の人口は、94000人と言う事です。東に30万都市の福山市、西に広島市に挟まれ、商業的には集客が難しく、駅前の再開発が大きな
問題であったとの事でした。その上、本四架橋により旅客航路の廃止等により交通拠点の衰退、又、官公庁の駅前からの移転と言う状況がより
再開発の必要性が生じたと言う事でした。しかし、バブル経済前に計画された計画案は、長らく足踏み状態がつづき、平成7年に計画の大幅な
見直しと、組合施工から市施工へと転換し事業が急速に進み周辺整備も含め、平成12年3月31日完成したとの事でした。
事業費は、125億、その内、国県の補助が45億、マンション、テナント等保留床処分が20億、残り60億を尾道市が負担をし、公益施設として、
「しまなみ交流館」を建設したと言う事でした。
視察は、2度目したが、今回の視察は、色々お話を聞く時間がありましたので、参考になりました。バブル崩壊による事業の行き詰まりを行政がいわば
助け船を出したと言う事で継続でき完成させたと言う事でしたが、この様な事例は全国にあるのではないかと思いました。市民の了解、又市長の決断
と大きな議論のある処ではなかったかと思いました。
自民党市議団7名です。 千光寺ロープウェイより市内展望
再開発事業「ベルポール」を視察する。 正面が市が取得した「しまなみ交流館」