文教経済常任委員会5名は、平成14年5月14日から16日にかけ、福岡県大野城市と大分県大分市を行政視察して来ました。
大野城市の視察は、「大野城まどかぴあ」と言うホール、図書館、生涯学習センター、女性センターが同居する多目的複合施設を視察見学しました。
大野城市は、福岡市の繁華街天神から僅か20〜30分の距離にあり、都市近郊のベットタウンとして発展して来た町と言う事です。そして市制30周
年と言う事でした。「大野城まどかぴあ」は、都市化の中で人間関係がとかく疎遠になると言う地域の状況を踏まえ「学び、語らい、いこい、ふれあい」
の施設として、又、市内に4ヵ所あるコミニティーセンターの中核的役割を担う施設として建設をしたと言う事でした。財政規模が272億に対し建設費が70億
と大変な決断の下、3カ年計画でRC4階建ての施設を平成8年完成したと言う事です。初代館長が版画家の池田満寿夫氏であったと言う事で氏の版
画200点ほど寄贈され館内にも展示されていました。 今後の財政状況を考慮すると、様々な施設を組み合わせた複合施設が、より市民の要望に応え
られるのではないか、ワンストップサービスとでも言うような、一ヵ所で様々なサービスを受けられる事が必要になるのではないかと思いました。
大分市では、レンタサイクルの実験、リサイクル環境行政の発信施設「エコ・エコプラザ」家庭での炭酸ガス排出量を理解し環境を考える取り組み、こども
エコクラブについて視察見学をしました。大分市は、昭和39年に新産業都市の指定を受け、現在、新日鐵をはじめ一流の上場企業が進出し文字通り九
州の中核都市として発展を続けています。大分市では、コミニティー型のレンタサイクル実験事業についてお話を聞きました。環境にやさしい街を目指し、
市民の気軽な足として自転車の有効利用を図りながら自転車の利用普及促進それに利用マナーの啓発を図る目的で2ヶ月実施された事業です。又、環
境行政と消費者の出会いの情報発信施設「エコ・エコプラザ」を見学しました。この施設は、消費者の不要品の展示販売、又各種セミナー、講演、リフォー
ム教室や消費生活相談等、環境と消費者に関する全般についての情報発信する施設でした。
銀行の撤退した施設をそのまま利用したと言う事でした。整備された商店街と言うよりお洒落なブテックの並ぶ一角といった方が似合う所にありました。運
営は、NPO組織が受託しているとの事です。大分市は総合計画の見直しの中に『人と自転車との共生による町づくり』と言う考えを取り入れる予定」と言わ
れていたのがとても印象的でした。今日、どこかに成功モデルがあり、それをただ踏襲すれば事足りると言う状況ではないくなりました。勇気と先進性を感
じました。

      
           参加者です。左3人目が本人             到着後説明を受けました。